狭心症と心筋梗塞

天皇陛下の心臓バイパス手術(2012.2.16)

 今日は天皇陛下が心臓のバイパス手術をするということで、詳細な手術の方法が朝のニュースで流れています。バイパスというのは要するに血管に側道を作ると言うことですが、心臓を止めないで行うというのですから、つくづく凄いことをやるご時世になったものだと思います。

 調べてみると、いわゆる心臓血管のバイパス手術は1970年頃から始まっているようです。しかしこの頃は人工心肺を使った大がかりな手術だったようで、その後1990年代から心臓が動いている状態で手術をすることが出来るようになったようです。

 実は私の父親は、51歳の若さで心筋梗塞で命を失いました。当時私は学生だったので、詳細は不明ですが、それより数年前に狭心症の発作を数回起こしているみたいです。

 1970年代後半だったと思いますが、この当時の技術水準では、発作が起きてしまってからでは対応のしようがなかったようで、日頃から造影剤を入れて血管の撮影をして、詰まっている部分にバイパス手術をしていれば、もう少し長生きできたのではないかなと思っています。

 狭心症の原因は、やはり過度のストレスと過労による甘いものの過食とタバコではなかったかと私は想像しています。

 仕事先の宴会で酒をちょっと飲み過ぎたようで、それが心臓に負担となり、いきなり心筋梗塞の発作が始まり、そのままICUへ。私が駆けつけたときはすでに意識はなく、機械によって無理矢理心臓を動かしている状態でした。

 振り返ってみると、その半年か1年ぐらい前に帰省して父親にあったとき、50歳という若さなのに、すでに20段ぐらいの階段を上るのさえ辛いと言っていましたから、この時すでに自覚症状があったのだと思います。

 私が自身の健康に気を使うのは、この51歳で亡くなった父親の心筋梗塞と、連れの悪性リンパ腫による48歳での急逝、そして私自身が小さい頃から体が弱かったことが大きく影響しているように思います。

 しかし70歳を越えれば、体はどこかしら悪くなっていくわけで、モグラ叩きのようにあちこちの不調を直しながら、最後は寝たきりになる、と言う状態が本当に幸せなのか、いまだに悩んでいます。

 とはいうものの、天皇陛下の場合は、日本の象徴ですから、手術がうまくいくことを心から願っています。



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