保険の選択(2011.11.19)

 保険の選択は難しいですね。保険会社はあの手この手で必要経費を大きく見せようとして、その額に見合う保険に加入するよう勧めます。
 
 分かりやすいのは入院時の必要経費。差額ベッド代が算出基礎になっている例がありますが、個室を要望しなければこれらの経費はゼロです。逆に要望すれば1日5000〜10000円が加わりますから、確かに必要な金額は高額になります。(病院側の都合で個室にする場合も差額ベッド代は不要です。あくまで要望した場合のみです)

 その上に生命保険や積み立て、終身と言った様々な付加価値をつけて、保険そのものの本体がどこにあるのかよく分からないようなものを作っているように感じました。(最近の保険の実情についてはよく分かっていませんので、私が40代初めの頃、保険の必要性を意識して自分で調べて感じたことです)

 セールスマンは利用者側がよく分かっていないことをいいことに、あれも必要これも必要と勧めてきたように思います。

 それに対して私はなるべく分かりやすいものを選ぶことを心がけ、医療(がん保険や三大疾病を含む)と生命保険、年金保険、損害保険(車等以外に)の三つに分けて考えてきました。

 つまり病気等で入院した場合の医療保険、万が一の場合に備えての生命保険と遺族への年金増額のための保険、日常生活における怪我や交通事故の保険という考え方です。

 年金保険を除いてすべて家族全員で加入していました。誰かが何らかの病気や障害を被っても当面は何とかなる 額というのが目標でした。そのための保険料はすべてを加算して最高で年額14万ぐらいだったと思います。

 保険料が安いのはすべて掛け捨てだからで、これに積み立て等を組み合わせれば当然その額は大きなものになります。どちらが良いのかは個人の考え方だと思いますが、私の場合、保険は保険、積み立ては財形貯蓄や通常の積み立てを行っていましたので、保険での積み立ての必要性は感じませんでした。

 で、この20年ぐらいにその保険を使ったことがあるかというと、妻の入院に関して利用しました。この額だけで払い込んだ額相当分以上の金額がも補償されたと思います。

 また息子が小学校の時に腕を骨折したのですが、このときは傷害保険が適用できました。幸か不幸か私自身の保険料が一番高いのですが、いままで保険料の補償を受けたことはありません。

 というわけで、個人的な感想では、高齢化による医療費の増大、さらには先端医療の発達と日本の保険財政やTPPの問題を考えると、保険は絶対に必要だなと感じます。

 ではどのような保険がベストかというと、それは個人の考え方や家計を担っている人の交際範囲にもよりますので、ベストのものは個人個人異なると思います。

 必要を感じている方は、先ずは保険比較サイトでさまざまな比較を行うことによって、徐々にその専門用語の意味が分かってくるのではないかと思われます。



医療費の自己負担額


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