医療費の自己負担額

自分の医療費(自己負担額)は平均より多いのか(2012.7.6)

 高齢化が進み、医療費の増額が著しい、ということをよく聞きます。実際のところどうなんだろうと思い、年齢別の医療費負担についての統計がないか調べてみました。

 するとちゃんと厚労省が発表していました。「年齢階級別1人あたり医療費、自己負担額及び保険料の比較(年額)」という資料で、pdfファイルになっています。

 この表で40歳から79歳の数値を見てみました。平成21年度の結果は以下の通りで、年間の数値で単位は万円です。

医療費総額 自己負担額
40〜44 12.6 3.0
45〜49 15.8 3.7
50〜54 20.0 4.6
55〜59 25.6 5.8
60〜64 34.1 7.6
65〜69 43.4 9.0
70〜74 60.4 7.9
75〜79 75.0 6.7


 基本的に医療費総額は年齢と共に増えています。このあと80〜84歳は86.9万、以下95.5万となり、90歳を越すと100万を突破します。しかし年間の自己負担額は65〜69歳の9.0万が一番多く、それ以上は保険診療(自己負担率)の関係で安くなります。

 当然ながら今後も高齢者は増え続けるわけですから、日本全体として医療費の総額は一方的に増え続けることになります。

 従って、いずれ保険診療についても消費増税と同じようにさらなる制度改正が行われるのではないかと思えますが、調べてみたら、70〜74歳の場合、今までは1割負担でしたが、今後は2割負担(高額所得者は3割負担)になるみたいですね。

 また本来なら3割負担の筈の私のような59歳の人の場合は医療費総額が25.6万で自己負担額は5.8万にしかなっていないので、3割よりももっと少ない負担で済んでいる結果になっていますが、これはたぶん高額療養費制度で大きな負担額が生じても、負担が一定額以上にならない制度があるためだと思います。

 さてというわけで、本当はこれを知りたかったのですが、私自身の年間自己負担額は、この数値と比べて高いのか低いのか。高ければ同じ年代の方より不健康、低ければ健康といえるはずです。

 そこで昨年度の自己負担額の合計を見てみました。(簡単な家計簿をつけています) 結果は35000円ぐらい。上記の表の5.8万に比べると少ないので、単純に考えれば、同世代よりもまずまず健康である、という驚くべき?結果となりました。

 しかしその前年度、すなわち退職した年度は45000円ぐらい使っていて、それも1〜3月の退職直前に集中していますから、やはり退職前はかなり健康状態が怪しい状態だったのだと思います。



国民医療費過去最高の37.4兆円


医療費関係


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