高額療養費の負担と医療保険(2011.17)

 妻が入院しているとき、もちろんその容態に一喜一憂していましたが、それと同時にいったい診療費はいくらかかるのか?というのが大きな疑問でした。

 悪性リンパ腫という病名自体、当時は聞いたこともなく「悪性」という言葉に最初は怯えました。そして抗ガン剤や先端医療による治療となり、その額はいったいどうなるのか全く想像がつきませんでした。

 ただこの件については、後々治療費を振り返る時期が来るだろうし、確定申告との関係もあり、詳細な記録を残しておかないといけないと思い、領収証等はすべて保管していました。

 その結果は、昨日紹介した「悪性リンパ腫との闘い」の中の第11章でまとめていますが、1年半の治療で請求があった総額は300万円近くありました。

 しかしその後高額療養費制度による助成も行われたので、実際に支出した額は200万円ぐらいでしょうか。要するに毎月ほぼ10万円の出費です。

 さらにこれ以外に、見舞いの度に持っていく飲み物や食べ物、長期間の入院で必要になった衣類等も考えると30〜50万円が必要になったと思われます。

 もしこれを自分自身で支払うことになったとしたら、家計は大変な打撃を受けることになりますが、幸いなことに少額ですが医療保険に入っていたため、これらの支出のほとんどはカバーできました。

 この保険ですが、いわゆる終身型の積み立て保険ではなく、掛け捨て型のものです。たぶん年間で15000円ぐらいの負担だったように記憶しています。

 いずれにしても、医療保険を考える場合、先端医療であっても保険がきく場合は高額療養費の限度額である10万円前後を目安にして、1日5000円を入院期間中すべてに補償してくれるものが良いのかなと思えます。

 なお、私が保険をバラ掛けにしている理由は、積み立ては積み立てで別に行い、保険は必要なものだけかけて、保険料の負担を減らす事にあります。



高額療養費と保険診療


医療費関係


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