通院だけならいいのですが・・・

国民医療費 過去最高の37.4兆円(2012.9.30)

 9月28日(金)の毎日新聞朝刊に「医療費3.9%増37.4兆円」という驚異的な見出しが出ていました。サブタイトルは「4年連続で最高更新」となっています。

 国の総予算が借金をして100兆円ぐらいなのに、医療費が40兆円近いというのは大変な事態だ、と思って内容を読んでみました。

 内訳を年齢別に見ると、65歳以上の医療費が約21兆円だそうで、その中のさらに75歳以上の医療費は約12.5兆円だということですから、医療費の3分の1は高齢者がつかっていることになります。

 一方一人あたりで見ると、65歳以上が年間約70万円、65歳未満が約17万円だそうです。そこで我が家の家計簿から昨年の医療費を見てみると、一ヶ月約4000円でした。

 私と息子の二人ですが、幸か不幸か息子はほとんど医者にはかかっていません。(もちろん幸です)内訳はほとんどすべてが私の血圧と痛風の診療と薬代です。これで年間が48000円。3割負担ですから我が家の年間の総医療費は16万。二人ですから一人あたり8万となって、まずまず健康な生活を送っていると言うことだと思います。

 一方私の実家の母親ですが、80歳を越え、月に一度診察をしてもらい、血圧その他もろもの薬をもらってきていますが、その診察代と薬代はたぶん1500円ぐらいです。1割負担なので一ヶ月1.5万となり、年間では18万。高齢者にしては模範的な健康状態かもしれません。

 つまり普通に生活できればこれほどの医療費は必要ないと言うことだと思います。しかし悪性腫瘍等で何らかの治療や入院、手術が必要になったとき、これらの費用はものすごい勢いで跳ね上がります。

 私の連れは悪性リンパ腫という病気で約2年間闘病生活を送りました。この間私が実質的に病院に支払った総費用は、高額療養費制度等の適用があり、保険診療外というような医療行為がありませんでしたので、実質200万ぐらいでした。

 しかしこれは高額療養費制度に救われたのであって、実質は1000万を遥かに超えていたのではないかと思います。(入院当初に、まだ高額療養費制度の適用がない段階で請求された一ヶ月の医療費が50万を越えていました。ということは3割負担と考えても一ヶ月170万ぐらいの診療費がかかっていたのかなと推測しています)

 現在こういった診療が全国の病院で、高齢者に対して行われているわけですから、医療費が増えるのは当然だと思いますし、命には代えられないとは思いますが、もしかすると必要以上の投薬や手術、検査も行われているのではないかという疑いも感じます。

 ただし実際の医療費で多いのは、私も気にしている高血圧や心筋梗塞と言った循環器系の病気に対するものが一番多く、約5.7兆円だそうですから、医療側の問題点を指摘する前に、自分自身の健康状態を見直す必要があることも確かです。

 誰もが健康な体ならば、医療費は必要ないはずです。その意味では、体に明らかに有害であると言われている、タバコ等は早期に販売禁止にすべきだと思っています。(愛煙家の方には申し訳ありませんが、5m先でタバコを吸われても、臭いを感じる敏感な体質です)



医療費を減らすには


医療費関係


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