一人が医療費を1000円節約できれば

社会保障費は29兆円(2013.1.30)


 安倍政権は29日に13年度の予算案を決定しました。概要は各種の記事でコメントが出されていると思いますが、基本的には公共投資や防衛費と言った項目の予算を増額し、生活保護や年金、さらに地方公務員の給料削減と、人に直接関わるような予算は減っています。

 借金まみれの財政ですから、ある意味どこかが負担しなければならないのはしょうがないと思いますし、またこういった自民党の体質は、選挙前から予想できたはずなのに、自民党を選んでしまったのは一般の国民ですから、今は黙って従うしかないなと思っています。

 ただ新聞記事を読んでいて気になったのは、先ず第一に収入面です。ともかく税収と国債等の発行額がほぼ同額であることにただただびっくりです。

 ではどうしてこんな予算案になってしまったのか、いったいどんなことにお金が使われているのか、ということを見てみると、なんと社会保障費が29兆円だそうで、予算案の3分の1ぐらいになっています。

 さらにこの使途について見てみると、年金関係が10.6兆、医療関係も10.6兆、介護関係2.5兆、福祉等が5.5兆となっています。

 この内、国や国民一人一人の努力によって減らすことが出来るのは医療関係だと思います。つまり簡単に言えば国民全員が健康体で医者にかからなければ、このお金は相当減るのではないかということです。

 今50代以上の人たちは自身の健康のために、様々な努力を惜しまずやるようになっています。一方それに便乗するかのように、各種の健康食品、サプリメントの売り上げが伸びているようです。

 新聞を拡げると、毎日さまざまな健康に関する商品の広告が、紙面の下の方に掲載されています。中には全面広告も見かけます。さらにテレビを見ていると、コマーシャルの半分ぐらいはこういった商品の紹介のようにも思えてしまいます。

 しかし何回も書いているように、健康維持の秘訣は、ストレス解消、食事、運動、睡眠、規則正しい生活が基本になるのだと思っています。

 不況が続く中で、そんな規則正しい生活なんか出来るわけがない、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、健康を害してから後悔しても遅いです。

 個人的には、様々な健康被害があると明らかになっているタバコの販売を出来るだけ自粛し、健康被害の報道をもっと行い、さらに愛煙家の皆さんには怒られるかもしれませんが、価格をもっと上げた方がよいと思っています。

 一人一人の医療費が減れば、国の予算が潤い(支出が減り)、もっと違った使い道で景気を良くすることが出来るはずです。

 東日本大震災の復興予算の時にも感じたことですが、国民一人が年間で1000円、医療費を減らすことが出来れば3割負担で考えると国の医療費は2000円×1億人=2000億円減ります。

 医者に行くなと言うわけではありません。自分たち自身で健康維持に努め、健康な体を作ることが出来れば、国家的な規模で予算が減るということです。 自身の健康と共に、国の財政の健康状態も考えなくてはいけないなと感じています。


高額療養費制度


医療費関係


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