日本の医療制度はかなり充実

高額療養費制度を知ってから保険に加入すべきです(2013.3.6)


 息子の4月からの大学入学が決定し、すでに入学金や学費の支払いも終えましたが、同時に様々な学費以外のダイレクトメールも送られてくるようになりました。

 その中で目に付くのが、スーツの購入と保険加入です。スーツについては、このブログの主旨とは異なりますので取り上げませんが、保険については気になったので中味を熟読してみました。

 主として医療保険ですが、年間の掛け金が13500円で、入院の場合日額10000円。手術は1回50000円。また事故や怪我による5日以上の通院の場合日額2000円だそうで、その他の補償もいろいろ付いています。

 この保険金額が我が家の財政と息子の健康状態を考えて妥当なのかどうかと言うことが今日のテーマです。

 振り返ってみると私が学生時代父親は私に何らかの保険をかけていたのかなと考えてみたのですが、父親自身ほとんど保険には入っていませんでしたから、当然私も同様だったのだろうなと思います。

 で今回この保険に加入するかどうかを検討していたのですが、すでに私の扶養家族として別の医療保険に入っていることもあり、それと比較しながら考えています。

 その比較検討するポイントですが、高額療養費制度を考えないといけないなと思っています。これは私の連れがほぼ2年間という長期にわたって入院したとき、その医療費の総額は何百万という金額になったものの、実際の負担額は月10万程度になったという制度です。

 この負担額ですが、一般のサラリーマンの方が一ヶ月に負担する医療費の総額を以下のような式で求めることが出来ます。

80100+(医療費総額−267000)×0.01  という式です。この場合ある月に高度な治療を受けたとして例えば医療費が総額100万かかると

80100+(1000000−267000)×0.01=80100+7330=87430円となります。この他に差額ベッド代や特別な食事の代金、パジャマ代金等が加算されますが、概ね10万前後の負担となります。

 さらに入院が長期にわたり4ヶ月以上になると、この金額は半額の5万円程度になります。(日本の医療保険制度の優れているところだと思います)

 一方上記の保険に加入して一ヶ月入院すると、保険金は10000×30=30万円となりますので、かなり余裕があります。その余裕を差額ベッド代にすればいいという考えもありますし、それだったら入院費の補償額は1日5000円ぐらいで良いから、保険料を安くしてもらいたいなとも思えます。

 この辺りは各家庭の経済状態や、保険に対する考え方がいろいろあるので、これがベストだというものは無いと思いますが、高額療養費制度を知っていると、無駄な保険金を払わなくて済むことも事実です。


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