自分なりに病気を
理解しようと努力しています

悪性リンパ腫の治療について(2012.10.1)

 以前も書きましたが、私の妻は悪性リンパ腫という病気で2年間の闘病生活の末、40代後半で亡くなりました。それから約3年が経ち、最近ようやく私自身が当時のことを客観的に考えられるような精神状態になったので、あらためてこの「悪性リンパ腫」という病気について、自分なりに調べてまとめています。リンク先はこのページ左下の「悪性リンパ腫との闘い」というページです。

 で最近自分なりに一通りの基礎知識をまとめ終えて、その先の、ではどんな治療がベストなんだろうかということを日々考えるようになりました。

 そこで本やさんに行ったりして、ガンについての本をチラチラと立ち読みをしたりしているのですが、悪性リンパ腫そのものに付いての書籍は少ないため、どうしても一般的なガンの知識が多くなります。

 それでもそれらの本をながめていて気がついたことがいくつかありますので、少しここに箇条書きでまとめておきたいと思います。

@ 人間の細胞は全身で約60兆個あり、その中で細胞分裂をするものは、DNAのミスコピーによりガン化する場合がある。(つまりガンは人間の組織のどの部分でも起こりえる)

A 体重が60kgの人は、単純計算で平均的に1kgで1兆個、1gで10億個の細胞数になる

B ガン化の原因として考えられているもので、これだ、と言うものはない。ただストレスの影響は大きいらしい

C 健康な人でも、毎日数千のガン細胞(異常な形質をもった細胞)が生まれている

D 例え1万個生まれたとしても、上記の計算結果から、その重さは0.01mg(ミリグラム、1gの1000分の1)にしかならない。つまり検出限界を超えている

E それらの細胞は、生まれてもすぐに自分自身の異常に気がつき、自己死(アポトーシス)という機能が働き自滅する

F 自滅機能を逃れたガン細胞は、免疫細胞によって駆逐される

G 免疫細胞による攻撃を逃れた細胞が、一方的に増殖を続け、やがて検出限界を超えるとガンとして感知される

H 一般的なガンの場合は、それらの細胞がかたまっていれば、切除することにより治癒が可能になる

I 転移した細胞があれば、再発の可能性があるが、転移先で免疫細胞の攻撃を受けて駆逐される場合もあり得る

J 悪性リンパ腫の場合は、リンパ球の異常なので、特定の場所にかたまらないことが多い

K そのため切除という治療方法を利用できない

L 従って治療の中心は化学療法になる

M 化学療法は正常な細胞にも影響を及ぼすため、骨髄抑制や脱毛、嘔吐といった副作用があらわれ、また抗ガン剤自体に耐性をもつ細胞が新たに生まれる可能性がある

N 悪性リンパ腫の化学療法は、結局リンパ腫細胞の増殖力と骨髄抑制や副作用による体力低下、さらに新しいガン細胞が生まれる可能性というのが、体力を奪う原因となっている

O それに対して、体がもっているアポトーシス機能や免疫力、そして抗ガン剤の強さが、リンパ腫細胞をやっつける原動力となる

P ところが化学療法は、本来からだが持っているアポトーシス機能や免疫力も傷つけることがあるので、その使用には細心の注意が必要である

と言うようなことまで理解しました。現在この先にどんな治療があるのかを考慮中です。



アポトーシスの重要性


悪性腫瘍、悪性リンパ腫


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