遺伝子情報のミスコピーが腫瘍の原因

高倉健さんのご冥福をお祈りします(2014.11.22))

 高倉健さんが亡くなられたというニュースは、総選挙の話題より関心が強かったのではないかなと思えます。当然ですが、私が子どものときからの俳優さんで、誰もが異口同音に言うように、「格好いい」男優さんだったと思えます。

 ただ私自身は、いわゆるヤクザさんが登場するような映画より、SF映画の方が好きだったので、この方の映画を見たという記憶はあまりありません。

 しかしテレビを見ていると、若いときから熟年のときの映像が流れ、ある意味人が年齢を重ねて行くときの顔つきの変遷というものがよく分かりました。

 一方亡くなられた原因が「悪性リンパ腫」という病気であったということが私の関心を惹きました。今から5年半ほど前、私の妻も、ただの体調不良だと思っていた症状に、「悪性リンパ腫」とう診断が下り、以後2年間の闘病生活を経て他界。

 その間私は父子家庭生活を余儀なくされ、自宅と病院、仕事先をぐるぐる回りながら子育て(といっても一人息子で、それほど手はかかりませんでしたが)を行っていた結果、妻の他界後、急に疲労感、脱力感を覚えると共に自律神経失調症の症状を示し、結局1年後の57歳時点で早期退職。

 その後、自身の健康に留意する願いもこめて、このブログを書き始めました。というわけで、因縁のある病気なのですが、原因は不明。

 私なりにこの病気に関して勉強しましたが、要するに血液中のリンパ球の一部が、増殖する際に遺伝子情報をミスコピーして、以後勝手に余計なリンパ球を作り出すというイメージが正しかなと思っています。

 しかしなぜ遺伝子情報をミスコピーするのかという原因が分かりません。ただいろいろ調べてみると、健康な人でも毎日のように、こういった異常な細胞が生まれている可能性があるそうです。

 ただ普通はそういった異常な細胞は、体自信が持つ免疫力が作用して、その細胞を破壊してしまいます。ところが何らかの理由で、この破壊をすり抜けたり、免疫機能そのものが低下していたりすると、異常な増殖が始まってしまうということのようです。

 しかしこれは悪性リンパ腫に限らず、他の腫瘍についても同様のことが言えるなと最近気が付きました。つまりたまたまリンパ球で起きたものが悪性リンパ腫。肺の細胞で起きれば肺がん、胃なら胃がん、ということです。

 というわけで、基本的にはそういった異常細胞が発生してもすぐに駆逐できるような免疫力を日ごろからつけておかないといけないということで、それは食事、睡眠、生活習慣、ストレス、運動といった要素によって左右されると思っています。


ANK細胞療法


悪性腫瘍、悪性リンパ腫


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