高齢者のむくみは病むを得ない?

体力低下、運動不足、代謝不良、むくみという悪循環(2014.11.15)

 母親の体調ですが、当たり前ですが客観的に見ると少しずつ老化が進み体力が減っているようです。見かけは認知症等の症状はまったくなく、84歳という年齢の割りには食事の用意も自分で出来るので助かっています。(私の妹が同居しています)

 目も問題なく、耳はちょっと遠くなったかなという気はしますが、日常生活に支障が出るほどではありません。

 老化の兆候ですが70歳を過ぎる頃からあちこちに不調が出るようになりました。最初は目。白内障です。徐々に景色が刷りガラス状になり、視力が低下。

 最初はめがねの度が合わないのかと思っていましたが、要するに水晶体自体が濁ってしまうので、焦点距離をいくら合わせても、一定以上の視力は得られないことが判明。

 結局一代決心をして手術。水晶体の中の溶液を入れ替えるという手術だと解釈していますが、よく耐えたなと思います。しかしその効果があり、その後は見違えるように周りが見えるようになったと喜んでいました。

 ところが年齢と共に運動能力は反射神経が衰えてきて、庭のちょっとした段差に躓いて転倒。こんなこともあろうかと実家の廊下には手すりをつけてあるのですが、庭先までは不可能。

 手首、足首の骨折となり入院。これは結構本人も辛かったようで、それ以後、ある程度やむを得ないと思いますが以前にも増して出歩くことをためらう様になりました。

 しかしそうなると今度は歩く機能が衰えてくるので、さらに体力が落ちます。家の中でも良いから軽く運動したらとアドバイスをしてきましたが、年齢と共に心臓麻痺や脳溢血という言葉が頭に浮かび、ちょっと動いて心臓がドキドキして来るとすぐにやめてしまう。

 運動してドキドキするのは当たり前だと思いますが、それはまだ体力がある人間だから言えることで、自分の体力に自信がなくなってくると、ちょっとした体調不良でもさらに気弱になり、ますます動かなくなります。

 以前は私と一緒に旅行に行って、あちこち見て歩きましたが、そんなわけで75歳を過ぎてからは旅行に行くことも出来なくなっています。行きたいという場合は、旅館の入り口まで行き、温泉に入って何かおいしいものを食べてそのまま帰ってくるだけ。

 本人も味気ないなあと思うようですが、無理をする気力もないし、勇気も出ないようです。

 一方運動不足は筋力低下につながり、今度は腰痛です。腹筋背筋が衰えてくるので、姿勢も前かがみになり、朝起きたときの腰痛が激しいといいます。こうなるとまた運動をしなくなります。

 というわけで、そういった運動不足が重なり、ここのところ体全体の代謝機能も落ち始めたようで、足にむくみが見られます。

 当初は高齢者のむくみは誰もがなるのである程度はしょうがないと本人が言っていたので、まあそんなもんかなと思っていましたが、どうもそれだけでは収まらないような雰囲気を感じるようになって来ました。  


むくみへの対処


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