肺炎への恐怖(2011.11.16)

 天皇陛下の発熱が心配です。新聞の報道によると、いったん下がった熱が再び上がったそうですから、素人考えでも喉のウイルスが肺の中に入り、軽い肺炎症状を呈しているように思えます。
 
 肺炎になると普通の風邪薬は効きにくくなるはずで、主役は抗生物質となりますが、それも体力があればこそで、東日本大震災以来多忙な公務だったと思われるので、今は静養するしかありません。

 実は私の妻が亡くなった直接的な原因は肺炎です。その闘病記は「悪性リンパ腫との闘い」というホームページにまとめています。

 名前から分かるように最初の診断は「急性腎炎」の疑いでしたが、詳しい診断の結果「悪性リンパ腫」(原因不明)とされ、その後2年近くに渡って抗ガン剤を投与。

 一時期寛解となり退院となりましたが、その後再発。再発した場合はさらに強い抗ガン剤投与をしないとリンパ腫細胞を駆逐出来ないと言われ、数々の副作用に悩まされながらもなんとか一時は良くなる方向に向かいました。

 しかしその後強力な抗ガン剤投与により、骨髄機能が疲弊し正常な白血球が生産できず、白血病に。この白血病対策は、またまた抗ガン剤投与によって異常な白血球を駆逐するというもので、結局白血球をすべてなくさないと病気の克服は出来ない状態まで追い込まれました。

 その結果体内に正常な白血球が存在しない状態になり、最後はなんと自分自身が持っている、普通なら何の影響もないような体内細菌が肺で増殖。これが肺炎症状となり、亡くなる原因となりました。

 この間の二年間は本人も周りの家族も大変気の滅入る時期で、私は肺炎の恐ろしさを身に沁みて感じています。また健康であることが如何に大事か、それが何よりの財産であるという事も改めて認識しました。

 というわけで天皇陛下の病状を心配すると共に自分自身の健康のためにも、昨日今年のインフルエンザ用に予防接種を受けてきました。接種料3500円、痛い出費ですが健康には変えられません。

 ついでながら毎年感じるのですが、予防接種を受けるようになってから、通常の風邪も、その症状が軽くなっているように感じます。これは予防接種により、免疫機能が活性化されるからでしょうか。よく分かりません。



階段で息切れを感じたら


肺機能関連


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