息切れ防止方法

肺活量の測定と息切れ防止策(2012.10.29)

  一時期続いた喘息症状ですが、ここ数日落ち着いています。理由はよく分かりません。喘息症状の目安である「セイタカアワダチソウ」は相変わらず真黄色の花をつけて咲き誇っていますから、もしかしたらやはり花粉ではなく、第743回で書いた「微小粒子状物質」の影響ではないだろうかという疑いを持っています。

 そう思う理由ですが、昨日はほぼ1日雨で、空気中の花粉も微小粒子状物質も雨滴と共に空気中からたたき落とされたのではないかなと推測しています。

 しかし今日は北風がピューピュー吹いていますから、もし花粉なら喘息症状が出てもおかしくないと思いますが、、今の所何も感じません。

 一方風が吹いているのは北風ですから都心方面からやってくると思われる微小粒子状物質は、風によって埼玉方面には近づけないように思えます。

 つまり北風が吹いているのに喘息症状が出ない理由を裏返して考えると、微小粒状物質が南から飛んでくると喘息症状が出る、という結論になるということです。

 さて話は変わりますが、今日は私の学校で(仕事は理科教員です)、生物の実験の一環として肺活量の測定をやってみました。水を一杯に入れたタンクに息を吹き込み、どのくらいの水を排出できるかということを調べる簡単な実験です。

 最初に水をたっぷり入れたタンクの重さを計っておき、その後息を吹き込んだ後のタンクの重さを計り、その重さの差を測定すれば、まあかなりいい加減ですが、どのくらい息を吹き込めたかという肺活量になるわけです。

 事前に私もやってみましたが、私は3000数百mLでした。昔測定したときは3800ぐらいありましたから、やはり年齢と共に落ちるようですが、、まだ3000を切っていなかったので安心しました。

 測定結果ですが、男子は最低が2800ぐらい。ちょっとひ弱ですね。最高が野球部の子で5000mLを越えてびっくり。女子は最低が1800ぐらい。最高は私と同じ3000数百mL。やはり楽器(吹奏楽)や運動をしている子は大きくなるような感じです。

 ところで、この結果を見てふと思ったのですが、人間の肺の中の肺胞数は個人個人でそれほど変化がないはずです。つまり男子で3000弱から5000、女子で1800から3000数百というような差を生じるほどの肺胞数の差はないはずで、だとするとこの肺活量の差はどこから生じるのか、ということが気になりました。

 つまりほぼ同じ数の肺胞から出る空気の体積が違うと言うことは、元々の肺胞の膨らみ方が2倍近く違うということを意味しているわけです。

 ではその肺胞をどうやって膨らましているかというと、これは胸筋と肋骨が上に上がり、横隔膜が下に下がるという、筋肉の働きの差によるものとしか考えられません。

 ということは、普段から胸筋や腹筋を鍛え腹式呼吸に慣れている人(スポーツマンや吹奏楽奏者)は、筋肉の力で肺胞をより良く膨らませているため、肺活量が大きいという結論になります。

 従って、年齢的に老化によって息切れ症状が出てきたときに、これを改善するには胸筋や腹筋を鍛えればいい、という結論になるような気がします。



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