空気中のカビや胞子が原因?

梅雨時の呼吸困難症状(2014.6.10)

 ものすごい雨で、湿度が急上昇したせいでしょうか?朝起きたらなんとなく息苦しさを感じます。花粉の時期はすでに終了したと思っています。

 次に疑ったのがPM2.5.。しかしこれも今日はそれほどの濃度でもない。だとすると次は光化学スモッグ?しかし、気温は30度以下で、空はどんより曇り空ですから、これも該当しなさそう。

 気圧が急に変化すると喘息症状が出ることもあります。しかし天気図を見ると、太平洋高気圧の勢いが強く、梅雨前線が九州の南から動いていません。

 つまり高気圧や低気圧もあまり動いていないと言うことで、動かなければ気圧の上下動も少なくなります。と言うことは、気圧の変化で息苦しくなると言うことではなさそう。

 その他の有力な原因として思いつくのが、空気中のカビ?高温多湿は食中毒の元凶ですが、要するに空気中に浮遊するカビの類の菌や胞子が活発に分裂しやすい環境になっていると思われます。

 
 実際この時期は台所に生ゴミをちょっと放置しておくと、数日で腐敗したような匂いが出てきます。台所の片隅においてある三角コーナーの水が出る溝のあたりにもカビと思われるようなものが、あっという間に増えてきます。

 これらはもともと空気中に浮遊していたものだと思いますので、我々は呼吸と共にそれらの菌や胞子を肺の中に取り入れているように思われます。

 肺胞では、当然ながらガス交換が行われるわけですが、肺胞表面にそういった菌や胞子が付着すれば、すぐさま体内の免疫機能が活動を始め、そういった異物を分解し取り去るという作業になるのだと思います。

 その際そういった分解清掃が行われている場所では空気のガス交換機能が妨げられますので、私のような喘息患者やもともと肺が弱い人、呼吸に対して敏感な人はなんとなく違和感を覚えるのかなと思えます。

 当然ながら、空気の中に水蒸気が多く含まれれば、これもまたガス交換の効率を下げるような気もします。

 というわけで、この時期は普段健康な人でもなんとなくだるさや息苦しさを覚え、さわやかな呼吸が出来ないという結論になりそうです。

 ネットで「梅雨時の呼吸困難」なんていう検索語句で調べてみると、やはり肺に炎症を起こしてしまう病気があるようですから、健康な人でも少なからず肺胞の表面では何らかの微小な炎症がおきている可能性があります。

 しかし実際に病気と言うところまでいかない理由は、自身の免疫系によって異物がきちんと処理されているからだと思います。従って、この時期の不調を乗り越えるためには、何回も書いている健康の条件、ストレスをためない、充分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事で免疫系を強化すると言うのが一番良いような気がします。



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