毛細血管が詰まらないような食事を摂る

毛細血管の構造から健康を考える(2012.11.11)

 ガン細胞がどうやって栄養を得ているのか、ということにちょっと関心を持っていろいろ調べているのですが、このことを理解するためには血管の知識が必要だと言うことが分かり、今度は血管の構造について関心を持つようになりました。

 というのも我々が日々健康を維持しているのは、およそ60兆個ある体細胞が、日々新しい細胞に生まれ変わっているからで、そのためには細胞分裂という過程が必要で、細胞分裂を行うためにはさらにその材料が必要です。その材料はどこから得ているかと言えば我々が日々食べている食べ物から得ているわけです。

 食べ物は口の中や胃の中で細かく分断され、小腸でその栄養分が吸収され、血流(血しょうに溶け込んで)にのって各組織へ運ばれています。また同時に口や鼻から取りこまれた酸素は、肺の中の肺胞という組織で血液中の赤血球が持っているヘモグロビンという物質と結びつき、同様に各組織に運ばれます。

 要するに、血管は一種の道みたいなもので、そこを各種の宅配業者の乗り物が行き来して栄養分や酸素を運んでいるというイメージですね。

 最終的には宅配便は個別の家に荷物を届けますが、これが生物では細胞に相当します。一般的にはこの荷物を届ける最終的な道を毛細血管と呼んでいる訳です。

 でこの毛細血管ですが、調べてみるとその太さはなんと5μm(マイクロメートルまたはミクロン)だそうで、う〜んと細い髪の毛のさらに10分の1の太さだそうです。

 しかもこの中が中空になっていて、そこを直径8μmの赤血球が、あのドーナッツ型の姿を折り曲げて通り抜けるんだそうです。ということは、その内壁にちょっとでもデこボコがあったりすると、すぐに血流が滞ってしまいそうです。

 この凸凹を作るのが悪玉コレステロールだということですから、やはり過度に脂肪分の多い食事は良くないなと感じました。また冷え等で筋肉が緊張すれば、その影響はこういった毛細血管にも影響し、内径が更に細くなり、そこを無理矢理赤血球が通り抜けるというイメージが出来れば、血圧が高くなるということも納得できます。

 さらにそういった血流が阻害されるような場所が脳の中にあちこち出来れば、当然脳細胞のはたらきが弱くなるので認知症のような症状が出る可能性も考えられます。

 というわけで、毛細血管を構成している物質にも弾力性がないと駄目なんだなと言うこともよく分かりました。ではこの毛細血管の内壁を作っているのはいったい何かと言うことですが、実はこれもまた細胞です。

 この内壁を構成している細胞が先ず第一に瑞々しい細胞であることが大事だなと思えるようになりました。ではどうやったら瑞々しい細胞になるかということですが、個々の細胞に直接手を加えることは出来ませんから、やはりここは細胞に良い物質を探すことになると思います。

 ではそれは何かというと、結論から言えば各種のビタミン類ですね。もちろんビタミンだけでなくその他の栄養物質も必要です。ということは、話は簡単。良質の食事を摂るという当たり前の結論になります。

 しかし現代社会ではこの良質の食事というのが難しいなと思えることも事実です。



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