高齢者は環境変化に鈍感
高齢者が熱中症になりやすい理由(2015.5.31)
暑いですね。バンコクで暑さに慣れたと思っていましたが、違いがありました。それはバンコクは夜になっても温度があまり下がらず、ひたすら暑いこと。
たぶん夜も30℃ぐらいあったのではと推測してますが、要するに昼間との気温差がほとんど無い。つまりエアコンの効いたホテルにいるときを除いて、ほぼ1日中汗をかいているということです。
従ってバンコクの場合、一度暑さに体が慣れてしまえば、ホテルのエアコンの調節を極端に低い温度に設定しない限り、比較的体は、「暑い」という環境に適応しやすい。
ところが日本では朝晩が意外に涼しい。(昨晩は割りと暑かったのですが)そして午前中9時を過ぎる頃からどんどん気温が上昇。昼過ぎの今の時間が一番暑いのではないかと思われるのです。
つまり気温差が大きい。従って体調管理が難しい。特に加齢に伴って暑さに対する体のセンサーが衰えてくると、暑くても暑いと感じない。
今日みたいな暑い日に上着を着て散歩をしている高齢者がいますから、よほど体温が低いのか、感度が鈍いのかと疑っています。
さらに体は暑くなっているのに暑いと感じないので、発汗作用も働かない。つまりあまり汗をかかない。ふと気が付くと体が妙に火照っていたりする。
さらに喉が乾かないので、いくらテレビの天気予報でこまめに水を補給と叫んでも、喉が渇かないから水を飲む必要性を感じない。
ましてや朝方涼しければ、今日は過ごしやすい日だと判断してしまい、やがて体内の異常がある限度を迎えたとき「なんか変だぞ」「ふらふらするぞ」「めまいがするぞ」とようやく体調不良を意識。
体のセンサーが鈍くても、そういった症状や体調不良を感じたとき、「熱中症かも」と意識できるような判断力があればいいのですが、そうでない場合は、「なんだか今日はおかしいぞ」と思いながら、「もしかしたら血圧が上がってきたのか」「自律神経失調症か」と悩んでしまう。
実は私の母親が似たような症状で悩んでいたことがあるのですが、「天気予報で暑いと言っていたら、意識的に飲みたくなくても水を飲まないとダメだ」と伝えてから、そういった症状がなくなりました。
母親は認知症の気配はまったくないので助かっていますが、それでもセンサーの力は明らかに落ちていることが分かりました。
私もいずれそうなるときが来る可能性もあるなと思いつつ、今日は意識的にお茶を飲むようにしています。