シニアのハワイ旅行を堪能してきました(2016.3.26)
昨日ハワイから帰国しました。シニアハワイの一人旅で11泊13日ですから、かなり長い滞在です。前回のブログに書いたように、鼠蹊部ヘルニアの手術を、出発一か月ちょっと前に行ったので、その傷口が悪化しないようにという配慮をしながらの旅行となりました。
私のハワイでの旅行スタイルは、コンドミニアムに宿泊し、そこを起点に基本的に公共のバスを使って動き回るというものです。つまりどこへ行くにも停留所からそれ相応の距離を歩くことになり、結果的に毎日5000〜15000歩ぐらい歩いていたと思います。
問題はそれが傷口に与える影響ですが、結論から言えばどうやら問題はなかったようです。むしろ手術をしないで、不安を抱えたまま動き回ることの方が精神的に良くなかったと思えます。
一方私の風貌が、もともと猫背気味であり、最近は頭髪が薄くなり白髪も増えてきたためか、バス車内で「座りますか」を声を掛けられる機会が、滞在中トータル5〜6回ありました。
ハワイのバスは、運転手さん横の前のドアから乗り込むのですが、そのすぐ近くの前方の席はシニアや障害のある人の優先席となっています。
もちろん空いていれば若い人が座っていても構わないわけですが、高齢者が乗車した時は席を譲ることになります。この習慣はかなり徹底していると思われます。
というわけで、今回はバスに乗るたびに、そこに座っている若い人たちからの視線を感じました。要するに、「このおじさんは優先席に座りたいという意思表示をするのかどうか」という事を確かめる視線だと思います。
だいたいはすぐに私は後ろの方の空いている席に移動して座るのですが、たまに車内が混雑しているときに、「ここに座りますか?」とか「そろそろ降りるから座りなさい」とかの意思表示をされることがありました。
「なるほどそんな年齢になったんだな」と若干寂しい感じもしましたが、今回は手術後という意識もあったので、特に荷物を持っている場合は好意に甘えることにしました。
ハワイのバスは、65歳からがシニアパスという優遇割引を受けることができます。ハワイに行き始めたのは40歳ぐらいですから、かれこれ20年以上通っていますが、当初は考えもしなかったシニアパスの利用が目前になってきて、自分でもびっくりです。
ともあれ、今後も優先席に座って旅行をするスタイルが増えていくんだろうなと思います。それをどう感じるかは人それぞれだと思いますが、「年をとったな」と悲嘆にくれるよりは、「それを利用して体力を温存しよう」と考えたほうが、精神的には良さそうな気もします。