ステロイド剤 リンデロン(2011.11.14)

皮膚薬の検索数が多いですね。これは単に皮膚に異常を感じる人が多いと言うことでしょうか。

 それとも、皮膚の異常ぐらいならわざわざ皮膚科に行くまでもなく、市販の薬で何とかしたいと考える方が多いせいかなとも思います。

 一方でもしかするとアトピー性皮膚炎が増えているのかなとも思い、その患者数の推移を調べてみました。しかし確かに少しずつ増えているものの、他の病気を圧倒的に引き離して増えているという事ではなさそうです。

 ただこの検索件数の統計がでたのが7月なので、今年の6月ぐらいの猛暑を反映して、暑さによる汗で急にアトピー等の皮膚疾患が悪化した人が多かったのかなとも思います。

 さらにその検索項目の中で比較的上位に入っていた薬が「リンデロン」だそうです。この薬は代表的なステロイド剤で、強さとしては5段階中の3番目だそうです。

 私も一時期アトピーが悪化していたとき処方してもらったことがあります。使った感じでは、正直なところこの手のステロイド剤を使用しなくなって久しいので、驚くほど効果があります。

 塗って数日で炎症が抑えられ、かき傷も修復され、見た目はきれいになります。しかしこれも何回か書いているように、アトピーの場合は体内部の反応が皮膚に表れているわけですから、表面をいくらきれいにしても中が改善されなければ症状の改善は期待できません。

 要するに対処療法であって、しかも長期間の使用は控えた方がよいとされているステロイド剤ですから、一時的に痒みや炎症を抑え、その間に少しでも体内を浄化する(規則正しい生活、きれいな食べ物、ストレス解消等)必要があります。

 なお長期使用とか大量利用は良くないと一般的に言われているステロイド剤ですが、痒みが強くて社会生活に影響が出るような症状なら使わざるを得ないと思います。ただその際一般的には医師の注意をよく聞いてと言われますが、薬の使用法について丁寧に説明してくれる医師はひじょうに少ないですね。

 むしろしつこく聞くと嫌な顔をする医師もいます。「そんなに心配なら薬は出さない。その代わり自分で対処しろよ」と内心で思っているのが良く分かります。

 私が通っている医者はそのことが分かっているらしく、また私がステロイド剤をあまり快く思っていないことも知っているので、痒みが強いときで、私が要求するときのみ処方してくれます。

 医師との付き合い方も面倒ですが、ある程度は信頼関係は必要ですね。また自分自身も病気を治すんだという体質改善の努力や意欲が必要です。ステロイド剤は嫌だけど、体質改善も面倒というのでは、医師も投げやりになると思います。



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