死亡率に注目

2020.2.10

 今日10日の昼頃発表された新型コロナウイルスの感染者数は40171名で前日9日は37198名。8日は34546名で、その前日7日は31161名。さらに6日は28018名。

 数字が大きいし、4日間で1万名以上増えたと考えると、この先どうなるんだ?と不安になる人も多いはず。ただ政府も冷静に対処しないといけないと言っていますので、私は患者数の推移ではなく、この数字の増加率を見ています。

 すると7日の増加率は6日の1.112倍。8日の増加率は7日の1.109倍。そして9日の増加率が1.077倍となり、順調に減少。このままいけば増加率が1を切る日も近いと期待していたのですが、今日は1.080倍と逆に増加

 明日も今日と同等の1.08倍と考えるなら明日は43400名ぐらいになりそう。これより小さくなれば、収束の兆候が僅かに見えたのかもしれません。

 一方亡くなられた方ですが5日からの数値を並べると、490名、563名、636名、722名、811名、908名となっていて、増加率は6日1.149倍、7日1.130倍、8日1.135倍、9日1.123倍、10日1.120倍と少しずつ減少。

 一時は1.5倍を越していましたから、増加の勢いが少しずつ衰えているとはいえそうです。ただ死亡者数を感染者数で割り算した、いわゆる死亡率は2/6に2.01%まで低下。

 よしよし良い傾向だと思っていたのですが、2/7は2.04%、2/8は2.09%、2/9は2.18%。そして本日2/10は2.26%と、じわりじわりと上昇中。

 これが何を意味するかですが、感染から軽快して退院した人の療養期間を3週間程度と考えると。1月中旬に感染した人の中で、健康状態が良くならず、残念ながら死亡する方が少しずつ現れ始めたという現象のようにも思え、かなり心配。

 つまり初期対応が遅れたため肺炎になってしまい、闘病生活を送ってきたものの力尽きた人が現れ始めたように見えるということです。

 もちろん中国政府は封じ込めを今現在懸命に行っていて、中国の人たち全体もなるべく外出しない、外出時はマスク着用ということで、ウイルス駆逐に努力しているのだと思っていますが、ウイルスの攻撃の方が強いという事なのかもしれません。

 というわけで、今の増加率を維持すれば、明日の死亡者数として発表される数値は1000名を少し越えそう。1000名以下なら封じ込め作戦の効果があらわれたということなのかもしれません。

 一方、韓国や日本の医師団の話を聞くと、症状はSARS等よりは軽いというコメントが多いので、若干ですが気が楽になりました。つまり医療現場の対応が追い付いていれば、通常のインフルエンザよりちょっと重い程度というようなニュアンスでしょうか。

 とはいっても、万が一感染して肺炎もどきになれば、COPDを患っている母親や、気管支の弱い私は重症化しそうなので、やはりうがいと手洗いは重要だなと感じています。



感染者数増加率は減少?


新型コロナ


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