定義変更で数値も変動

2020.2.14

 すでにテレビや新聞で報道されていますが、昨日から中国当局が発表する新型コロナウイルスによる感染者数、死亡者数の定義が変更になったようです。

 要はこれまでより少し範囲を広げて、新型コロナウイルスが原因だと断定できなくても、疑わしい事例はカウントするという事になったようで、そのため数値が急上昇したとこのことです。

 早い話、より実情に近づいたということになりそうです。というわけで、今日も個人的に基準にしている集計ページを確認。今日今現在の感染者総数は64268名。

 このうち中国国内の感染者数は63687名。クルーズ船関係は218名。以下国別に多いのは、シンガポールが58名、香港53名、タイ33名、韓国と日本が28名、マレーシア19名、台湾18名、以下20か国で、各国16名以下となっています。

 中国本土での感染者数の増加率は1.066倍となり、定義が変更された昨日の1.338倍よりは低下。この調子で明日も増加率が下がるようなら、明日の感染者数は67500人ぐらい?

 この人数を下回ることを祈っています。一方亡くなられた方ですが、世界全体で1489名。しかし残念がらこの数字の中に日本人が1名入ってしまいました。

 その他フィリピンでも亡くなられた方が1名いますから、中国は1487名という事になりそう。というわけでこの数値も表計算ソフトに入力して増加率を見ると1.089倍となり、これも一昨日の数値1.095倍より少し下がりました。

 明日の増加率が1.085倍程度と仮定すると、明日は1610人程度になりそう。一方で日本で亡くなられた方は武漢への渡航歴もないみたいですから、これはかなり心配。

 当たり前ですが、既に国内に症状が出ない感染者がいてもおかしくないという事になり、症状が出なくても感染させる可能性がある、なんていう話を聞くと、もうこれはいずれ感染するのは避けられないという絶望的な気分にもなります。

 とはいえ一方で回復した人も増えています。これまではあまり注目していなかった数値ですが、今日の数値は全世界で6984名。内訳をみると大多数は中国ですが、その他の国で回復している人もいます。

 中国以外で多いのはまず日本で9名。続いてオーストラリアが8名。韓国とベトナムが7名。マレーシアが3名。フランス、ロシア、アメリカが3名、以下1名がカンボジア、カナダ、フィンランド、ドイツ、ネパール、フィリピン、スリランカ、台湾、イギリス、アラブが1名となっています。

 各国の医療体制にもよると思われますが、感染人数が少なければ対応余地がありそうなのが救いです。日本の報道機関も、こういった回復された方の数値を知らせてほしいなと思っています。



日本各地で感染者


新型コロナ


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