全校一律休校要請

2020.2.29

 一昨日突然発表された安倍総理による全国一律休校要請によって、昨日はその対応で日本中が大混乱だったようです。出来ることはやった方が良いと私は思っていたのですが、今日の毎日新聞では「安倍総理の独断だった」という見出しがありがっくり。

 要するに厚労省も文科省も、大きな混乱が生じるという事が分かっていながら、安倍総理に押し切られたということのようです。

 だからこそあのような突発的な要請になり、それに付随する文科省の萩生田大臣の説明も、どこか歯切れが悪かったんだなと思いました。

 結局今の安倍政権は、安倍総理の意向が強く反映されることによって、各大臣の発言力が低下し、名ばかりの内閣構成になっているため、先を予測した対応ができにくくなっているのかなと感じました。

 長期安定政権?の歪みというか弊害というのを一連の国会審議を見ていても強く感じます。とはいえ新型コロナウイルス対策は待ったなしとも言えます。

 その意味では、小中高の臨時休校ではなく、経済衰退を覚悟して、中国や韓国との人の交流も最小限にすべきだと思うのですが、経済最優先を考えると、そこまで踏み切れないのかもしれません。

 結局小中高臨時休校という、経済活動にはあまり関係ない部分での規制になったわけですが、こうなると新聞にも書かれていますが、共働き家庭や母子家庭といった低所得者への影響が大きそう。

 「今やらなければ・・・」というメッセージ性は大きいなと感じますし、実際の感染拡大にも一定の効果はあると思われますが、一貫性がないなとも感じます。

 さて、今日の中国の感染者数は78824名。昨日が78817名だったので、増加率はほぼ1倍。グラフにすると分かりますが、ほぼピークに達したと言えるような気がします。

 いっぽう世界全体を見ると83079名から84124名に増加で1.013倍。増加率は低いものの、先は長いように思えます。特に大変なのが韓国で1766名から2337名に増加。1月下旬の武漢のような増え方です。

 その数字を追いかけているのが何故かイタリア。655名から888名に増加。さらにイランが245名から388名に増加。日本は214名から228名となり、増加率は1.1倍前後を維持しています。

 またフランスが38名から57名、スペインが32名と急増。世界全体は60か国に拡大しています。ただ亡くなられた方は世界全体で11名しか増えておらず2867名。

 一方回復者数は36317名から36836名と1.014倍。ちょっと低下したのが気になります。回復者が再び感染という例もあるようですから、困ったもんです。

 PCR検査の精度も今後問題になるような気もします。

 最後に対策ですが、基本的には人ごみを避け、帰宅時の入念なうがいと手洗いしかなさそう。ネットでは怪しげな対策も流布されているようですが、科学的な根拠に基づかないことも多いようです。



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