高齢者が重症化する理由

2020.3.20

 埼玉は天気は良いものの朝から風が吹き荒れています。この風で新型コロナウイルスのウイルスが吹き飛ばされ、太陽光に含まれる紫外線でウイルス外壁(細胞膜ではなくたんぱく質の殻だそうです)が破壊され、屋外のウイルスは死滅することを期待しています。

 とはいえ、紫外線が細菌類の細胞膜を破壊することは分かっていますが、ウイルスの場合は細胞膜はないので、この作用は期待できません。

 ただ紫外線がウイルス内部に侵入して、ウイルスが持っている遺伝情報のRNAを破壊することはあるみたい。とはいえ、一般論ですから、新型コロナウイルスに対しても同様の効果があるのかどうかは不明です。

 その辺の知識がないと、ウイルス対策で紫外線照射をという言葉につられて、高価な紫外線発生器を購入してしまう人もいるかなと思っています。

 続いて今回の新型コロナウイルスの感染で不思議に思っていることが一つ。それが感染しても症状が出なかったり、軽症で済んだりする人がいること。 

 重症化する人との違いは何だろうかという事なのですが、一般的に若者は軽くて済み、高齢者は重症化しやすいと言われています。また高齢者の中でも、持病のある人は重症化しやすいと言われていて、この違いはいったい何だろうかという疑問があります。

 ネットの情報では、その点について深く考察した記事があまり見当たりません。多くの場合、免疫力という曖昧な言葉で済まされています。

 では若者と高齢者の免疫力の違いは何か?個人的に思う事は、高齢者の方が人生経験が長いわけで、すでに獲得している様々な種類の免疫の種類は多いはず。

 一方若者が経験した抗原の種類は高齢者より少ないはず。そこへ新しい新型コロナウイルスという抗原が出現するとどんなことが起きるのか。

 高齢者の場合は、過去の抗原情報に照らし合わせて、これまで経験したことがないという情報を得てから、おもむろに抗体の作成開始?

 若者の場合は参照する抗原情報が少ないので、すぐに新しい抗体を作る必要性を認識?その後両者は必死になって抗体を作り始めるわけですが、作っているのは骨髄や胸腺?

 当然ながら若者は高齢者に比べると、これらの臓器が活発に活動し、新しい抗体を作り出す速度が速いと思われます。さらに新しく作り出された抗体は、血液や組織液に含まれて全身に運ばれるわけですが、サラサラ血液ならその運搬がスムース。

 動脈硬化が進んだ高血圧患者の場合は、一般的にドロドロ血液と言われるように、せっかく作った抗体が、感染個所に運ばれるのも時間がかかる?

 そうやってモタモタしているうちに、ウイルスが増殖し手に負えなくなり重症化?というようなイメージだと、高血圧患者の高齢者が重症化しやすいという現象も納得できそう。(以上すべて私の勝手な判断です)

 となると、高齢者の感染対策は

・ いまさら骨髄や胸腺の強化は無理
・ だとすれば、血液のサラサラ化を目指す
・ 太りすぎだったら、ちょっとダイエット
・ 運動やストレッチを行い、血液循環の改善
・ いつも言われることですが、十分な睡眠、良質の食事の確保

 さらにすでにさんざん言われていることですが、人ごみを避け、密室には入らず、手洗いを十分行うという事が大事かなと思えます。



マスクが足りない


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