オリンピック1年延期?

2020.3.24

  参加する選手の都合を考えずに、国の体面や経済効果だけを考えて強行しようとしていたオリンピックが、ようやく延期される見通しになったみたいでちょっと安心しました。

 とはいえ4年に1回のオリンピック開催に照準を合わせて練習を重ねてきた人への影響は大きい。しかし感染症が原因ですから、誰が悪いとも言えません。

 アスリートだけでなく、小中高の卒業式や入学式、入社式、さらには選抜野球やプロ野球、各種のスポーツやイベントにも影響を与えていますが、ここはともかく我慢するしかないと思っています。

 さて今回の新型コロナウイルスは、持病を持つ高齢者や喫煙者で重症化しやすいと言われています。というわけで、免疫系が活発な活動を行う余地がある若者は重症化しにくいという事になります。

 そこでこの免疫系を担っている造血幹細胞の変遷というのをネットで調べてみると、造血について説明した医学関係と思われるpdfファイルを発見。

 これを見ると、4ページ目にグラフが出ていて、年齢と共に造血の程度が下降するのが良く分かります。

 また若い人は大たい骨の骨髄でも造血機能があるのに、60歳以上になると、この部位からの造血作用はなさそう。

 というわけで、高齢者は免疫機能が徐々に衰えていくため、新型コロナウイルスの増殖率が大きいと、体内における抗体作成が間に合わずに重症化するという事になりそう。

 他にもここには異物を迎え撃つのは2段階あって、最初にリンパ球の一種である好中球が闘い、その間に抗体が作られるというようなことが書かれています。

 しかし高齢者が重症化しやすいという理由が分かっただけで、そこから先「ではどうするか?」という部分になると、昨日書いた記事と同じになってしまい、現状では出来ることは限られています。

 とはいえ、最初に迎え撃つ好中球(リンパ球の一種)の数が多ければ、最初の闘いで勝利を収めることができそう。(つまり軽い症状で済む)

 ちなみに抗がん剤投与の際に、減少した好中球を増やすためにG-CSFという薬を使うことがありますが、これは好中球増加の過程で骨にかなり痛みが出るようです。(私のパートナーが経験しました)

 というわけで、だとすれば自然な方法で、好中球を少し多めに維持できないかと考えるわけですが、ネットで調べてみると、どうやら昨日書いた記事の腸内環境を整えるという事に関係するようです。

 そういう観点で、好中球や白血球を増やす可能性がある食べ物を検索すると、バナナ、ヨーグルト、納豆、ナッツ類が良いと書かれた管理栄養士さんのページがありました。

 ただいくら体に良いと言われても、これらの食物を四六時中食べまくっても、かえって栄養が偏りそうな気もします。しかも、こういった食べ物では増えないという研究もあるようですから、ちょっとした情報に踊らされる可能性もありそう。

 結局まわりまわって、昨日書いた記事の方法が一番妥当という事になりそうな気もします。

 ちなみに厚労省発表の今日の日本の感染者数は1128名。日ごとの感染者数推移のグラフを見ると、相変わらず一直線の右肩上がりです。

 とはいえ諸外国で感染者数が急増している国も多数あって、2月初めころの日本は世界のワースト5位に入っていましたが、その後世界各国で感染者がどんどん増えるにつれ不名誉な順位は下降。現在の感染者数は世界25位となっています。

 1位はもちろん中国で、2位はイタリア。そして3位は急増しているアメリカ。アメリカの状況が悪化するにつれ、トランプ大統領の中国に対する言い方も感情的になっているように思え、ちょっと見苦しいなと思っています。



アメリカの感染者が激増


新型コロナ


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