不要不急の外出を自粛する意味

2020.4.4

 緊急事態宣言はいつ出されるのか?今出さないと、さらに感染爆発が起きるという、悲鳴のような声がネット上のあちこちで聞こえてきます。

 私も、ぎりぎり持ちこたえているという発言を繰り返す安倍総理の言葉に少し不信を感じるようになっていました。世界各国の様子を見ても、政府側から緊急事態宣言が出され、それに庶民が不承不承従うという例が多い。

 日本の場合はそれとは逆に、一般人や専門家、芸能界あたりにいる人が、「もう宣言を出してもいい時期だろう」と言っているのに、なかなか出さないので、世界でも珍しい例かもしれないなと思っていました。

 そして今日の毎日新聞の朝刊の4面。「世界 大量解雇の波」という記事を見て、もしかして安倍総理はこれを心配しているのか?と勝手に納得。

 宣言を出しても、外出自粛要請が続く今の私のような末端年金生活者の生活は、これまでとほとんど変わらないと思うのですが、経済界、産業界はマヒ状態に陥りそう。

 となると、新聞記事にあるように、大量解雇、生活困窮者続出ということになり、場合によっては新型コロナウイルスの感染拡大による死亡者数よりも、経済不況に寄って生活手段を絶たれ治安が悪化したり、自殺者が急増したりする可能性を警戒しているのではと、ちょっと見方が変わりました。

 だとすれば、先週生活困窮世帯への給付が決まり、企業への支援にも民間銀行が参入することが決まりましたから、場合によっては来週早々に宣言が出るのかもと思うようになりました。

 あくまで私の勝手な印象ですが、だったらそういったことを正直に言ってもらいたかったなと思うのですが、もしかしたら見当違いのことを書いているのかもしれません。

 そんな中、今日の感染者数をJohns Hopkins大学のサイトで確認すると、アメリカは昨日より3万人ほど増えて275586名。どうやらアメリカでもマスクの着用が推奨されるようになったみたいです。

 一方日本は、各地で新しい感染者が見つかったという記事があるものの、現時点で昨日発表された2617名から数字が増えていません。

 ちなみに現在の日本の人口は1億3千万人ぐらい。そのうちの2617名という事は、割合で行くと0.002%ぐらい。私の住んでいる埼玉県は人口が736万人だそうですが、今日現在の感染者数は133名なので、0.0018%。

 感染者に遭遇する確率はかなり低そう。とはいえ、実際の潜在感染者数はこの10倍と考えると、その確率は0.02%に上昇しますが、このぐらいの数字だと、1万人の中に2人の感染者という数字になります。

 一方毎日公共交通機関を利用して通勤している人や、単に街歩きですれ違う人、レストラン等の食事場所、職場で接する同僚等を考えると、1人の人が1日で接する人は、少なくとも100人ぐらい。

 確率的には1万人に2人という事ですから、それでも感染者に遭遇する確率は現時点ではかなり低いような気もします。とはいえ外出を毎日繰り返せば、10日間で接する人は1000人になりますから、確率も上昇します。

 だとすればそういった確率を無暗に上昇させないためにも、不要不急の外出は自粛という言葉にも説得力があるなと感じるようになりました。



感染が急拡大する要因


新型コロナ


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