緊急事態宣言の効果

2020.4.16

  ヤフーの新型コロナウイルスの感染者数が昨日の8100名のまま、なかなか更新されないので、どうしたのかな?と思っています。昨日若干増加の低下傾向が見られたので、今日の数値が気になります。

 というわけで、最新の数字を探しているのですが、一番大きな数字が西日本新聞が発表している8699名というものでした。この数字をもとに1/24からのグラフを描くと以下の通り。

日本の累計感染者数

 この急角度の上昇を見ると気持ちが暗くなります。一部の新聞やサイトでは、縦軸のメモリを対数目盛に変更して掲載しているものもありましたが、要するに指数関数的に激増しているという事です。

 各国の対策例を見ていると、最初にガツンと厳しい指示を出して、そこから少しずつ規制を緩めるという方法が多いのに対して、日本は法的問題とか民主的手続きとか、金銭的問題、人権への配慮等の問題を意識するあまり、規制を小出しにして、反応を確かめながら手探りで進んでいるような気もします。

 最近になって、再び個人に一律10万円を配る案が再考されるなんてのも、政府が混乱している様子が良く分かります。加えて安倍総理の、庶民の生活を全く顧みないようなのんびりした動画もアップされ、多くの人ががっかりしたのでは?

 自宅にこもりましょう、という啓発の意味を込めた動画だとは思いますが、やはり自宅でゆったりと寛いでいる様子は、何故か私の神経を逆なでします。

 以前キャッシュレスでの支払いが話題になった時、安倍総理が笑みを浮かべて体験している様子がニュースになったりしていましたが、やはりこの方は庶民の生活実態を知らないんだなという印象も持ちました。

 とはいえ、たぶん経済的な感覚は優れているのかも。要は得意な分野で実績を上げたいという事のようで、その分、福祉や健康といった分野が不得意なのかも。

 新型コロナウイルスの感染拡大が始まった時、日本は水際作戦を展開し、感染拡大をなるべく後ろの時期にずらし、ピークの患者数を減らすというような作戦だったと記憶しています。

 確かに他国に比べて感染者数の増加は当初抑えられていたような気もしますが、結局患者数の総計は、かなりの人数になりそうです。

 ただし水際対策の効果は一定程度あるようで、外務省のページに諸外国の1万人当たりの感染者数というグラフが出ていました。

 これを見ると、日本はかなり下位にあります。その意味では、ここ数日の感染者数増加がポイントになりそう。すでに4/7に緊急事態宣言が出されて今日が9日目ですから、もし効果が出てくるとすればそろそろだろうと思っています。



増加率がわずかに減少?


新型コロナ


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