増加率がわずかに減少?

2020.4.17

 アメリカではトランプ大統領が、選挙を意識してしびれを切らしたのか、先が見えてきたので、そろそろ経済活動を再開すべきだというようなことを言ったそうです。

 しかし感染者数の増加数を見ると、ほぼ2週間、連日3万名ぐらいずつ増加しています。これを見て、先が見えてきたと言えるのはいったいどんな感覚なんだ?と気になります。

 以下は2/22からのアメリカ全土の感染者数のグラフです。データはJohnsHopkins大学の数値を用いています。

アメリカの累計感染者数

 ほんのわずかに増加の勢いが鈍ったようには見えますが、「先が見えた」と判断することは不可能のようにも思えます。

 ちなみに世界を見渡すと、現在ロシアが急拡大中

ロシアの累計感染者数

 感染が始まってから一か月半でグラフは急上昇です。あまりニュースになりませんが、ロシア国内は相当焦っているのではという気がします。

 さて問題は日本ですが、ヤフーに掲載されている厚労省の数値は9167名ですが、私がいつも参考にしているJohnsHopkins大学の数値は9231名となっています。

 その数値を使って感染者数のグラフを作ると、見た目の増加率の減少はほとんどなし。ただ数字で見ると、10日前から1週間ぐらいは前日からの増加率が1.1倍前後だったのに対して、ここ三日間は1.07倍ぐらいに減少しました。

 4/7に緊急事態宣言が出されて、市街地の人の人数がかなり減ったというニュースが連日流れていますが、もしかしたら効果が表れ始めたのかも。

 もし1.1倍が継続していれば、9日間ぐらいで2倍になる計算ですが、今後1.06倍が継続すれば9日間で1.7倍になります。今日が4/17なので、4/26には計算上15700人程度になっていそう。

 もしこの数値を下回る感染者数だったら、ようやく増加率が減少し始めたという確信を持てることになりそうです。



個人の意識が感染率を左右


新型コロナ


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