免疫の原理

2020.4.22

 今日の埼玉は朝から青空が広がり穏やかな天気です。いつも朝食を食べながら新聞を読んでいるのですが、今日気になったのが、感染研が濃厚接触者の定義を変更したという記事。

 従来は「発症した日以降」としていたものを「発症2日前」に改めたというもので、結構大きな変更でありかつ重要。そもそも発症2日前なら、本人は感染しているとは思っていないはず。

 しかしその時はすでに他者に感染させる可能性があるという事になり、これが知らずに感染を拡大させる一因になっているはず。また濃厚接触の距離を2mから1mに短縮。

 接触時間も15分以上となったようで、要するに昼休みにちょっと出かけて一緒にランチなんてのが濃厚接触に該当しそう。これまでもこういった接触は頻繁にあったと思われます。

 さて今日の日本の感染者数はどうなった?とJohnsHopkins大学の数値を見ているのですが、昨日から日本の数値が増えていません。更新頻度の関係からこういうことがたまにあります。

 一方ヤフーで厚労省発表の数値を見ても、昨日とほとんど変化なし。どうやら午後にならないと更新されないみたいです。

 さて二日前の記事に話を戻して免疫についてですが、最初に活躍する初期段階の免疫は、外部に接している部分に流れる液体成分に含まれるリゾチームという物質であることが分かりました。

 ではその部分をうまくすり抜けて細胞にとりついたウイルスはどうなるのか?ここからが一般的に免疫反応と呼ばれているもののようですが、どうやら異物を分解したり、捕食したりする作用があるみたい。

 この役割を担っているのが白血球やリンパ球と言われているもので、白血球は捕食、リンパ球は分解という役割を担当しているようです。

 そしてこの闘いが行われるようになると、いわゆる患部で炎症が起き、発熱という事になります。しかし無症状の人は、症状がないという事ですから、発熱しないという事になりそう。

 だとすれば炎症が起きていないという事で、ここが実に不思議。闘い(炎症)が起きる前にウイルスの増殖がおさえこまれているということになるわけですが、まあこれは日常的に我々の体の中で行われていることのようにも思えます。

 つまり一般的なインフルエンザに感染しても、ほとんど症状が出ないままに治ってしまうという事と同じで、この時活躍しているのがリンパ球

 このリンパ球にも何種類かあるようで、最初に異物を感知するのがヘルパーT細胞と呼ばれているリンパ球。この細胞がウイルスを迎え撃つ抗体を作るB細胞の増殖を促し、さらに抗体とは関係せず、ともかく異物を排除する役目を持つキラーT細胞の増殖を促すという事になります。

 つまり体内で増殖を開始しようとしたウイルスは、B細胞で作られた抗体とキラーT細胞の両方の攻撃を受け、これが成功すればウイルスは増殖前に殲滅という事になりそう。

 そこで再び無症状の人に戻りますが、これらの人は、ウイルス侵入の感知が早く、すぐに抗体とキラーT細胞が作られるため、早い段階で症状が改善していると考えられます。(続きます)
 



感染しても軽く済む人がいる


新型コロナ


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