感染しても軽く済む人がいる

2020.4.23

 家族間の感染が疑われ検査をしたら、無症状なのに感染が確認されたという記事を読んで疑問に思っていることをまとめています。

 昨日書いた記事を今読み返してみて気が付いことがひとつ。それは無症状だった人は、その後どうなるのか?とういこと。

 そのまま無症状のまま治ってしまうのか、それともその後症状が出てくるのか?この辺りのことをまとめたものは、今のところの私は目にしていません。

 いずれにしろ、無症状なのに感染が確認されたという事は、PCR検査結果が間違って陽性判定をしたという場合を除いて、体内に抗体が出きていたということになりそう。

 ではこの抗体はいつできたのか?家族に感染者がいた場合、一般的にはその方からウイルスが飛散し、そのウイルスに感染。すると体内のリンパ球がそのウイルスを検知し、抗体やT細胞を作り出すというのが昨日書いた免疫の原理です。

 しかし、今回の新型コロナウイルスの場合は、誰も抗体を持っていないというのが前提条件となって話が進んでいるような気もします。

 通常抗体を作るためには、過去に感染したインフルエンザ等のウイルスの遺伝子情報を体内のどこかで保存していて、必要に応じてその遺伝子情報を引き出して、抗体をどんどん作るということになります。

 ところがその情報がなければ、適合する抗体を作るために時間が必要だと思われます。どの程度の時間?というのも気になりますが、知識不足で良く分かりません。

 ただウイルス増殖との時間的競争になることは間違いなさそう。この競争に勝てば病気は治るし、負けてしまうと感染が肺にも広がり、 肺炎になると考えると分かりやすそうです。

 という事は、軽症もしくは無症状で済む人は、この抗体の生産力というか生産時間が早いという事になり、やはり過去に似たようなウイルスに感染したことがあるのではというように思えます。

 良い例がBCGを摂取した人は、症状が軽いというような記述があったためですが、とにかくこの感染拡大が始まる以前にも中国からの観光客が多数日本に押し寄せていましたから、すでに昨年ぐらいに、今の新型コロナウイルスと似たようなウイルスに感染していた人がいたという事もあるのではと思っています。

 実際、今回の新型コロナウイルスも、細かく分類すると3種類に分類できるという記載もあり、さらに最近はペットや乳幼児に感染する例も報告されていますから、今現在も遺伝子型が少しずつ変化している可能性もありそう。

 まあすべては素人の憶測になるわけですが、さらに強引に話をすすめれば、こういったことを前提に対策を考えることもできるかもしれないなと思っています。

 しかしそれには無症状の人が今現在どのくらいいて、そういう人がどのような抗体を持っているのかという事を調べる必要がありそうで、現在の貧弱な検査体制では実情が分からないなという気がします。
 



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