ニューヨークで大規模抗体検査

2020.4.24

 昨日の記事で、私自身が誤解をしていた部分がありました。それは検査について。PCR検査というのは、ウイルスに含まれる遺伝子を増幅させて検査するというもののようで、要するにウイルスそのものが存在しているかどうかを調べる検査という事です。

 一方、ウイルスが活動を始めると、体内ではそのウイルスと闘うためにリンパ球が免疫として抗体を作り出すわけで、この抗体の存在を検査するのが抗体検査

 これをまぜこぜにして考えていると、誤解が生じそうで、私も混同して記事を書いていたような気がします。

 しかしここにきてニューヨーク州が大規模な抗体検査を実施するというニュースも流れていますから、やはりその必要性が再認識されているのだと思います。

 日本でも抗体検査実施の動きが出てきましたが、PCR検査そのものの実施もまだ十分ではない実態もあるようですから、この部分でも厚労省の取り組みが遅いような気もします。

 そもそも日本では、最初の頃からPCR検査を絞り込んで重症者のみを検査するという方針だったようですが、改めて振り返ってみると、日本の検査体制の準備が十分でない実態があったため、検査そのものができないという実情があったのではと疑っています。

 つまり厚労省の初動が遅れたので検査体制が不十分。その遅れを誤魔化すために、重症者のみ検査をして医療体制を維持するというような大義名分をつけたのではという気がしてきました。

 真偽のほどは分かりませんが、中国が当初突貫工事で病院を建設というニュースが流れたとき、「これは大変なことになった」という危機意識を持った政治家や官僚がどれほどいたのか?

 初動が遅れた上に、後付けで様々な理由をつけて遅れを誤魔化した、というような事実がもしあったとしたら、これはもう安倍政権は崩壊という事になるかもしれません。

 さて、ニューヨークで抗体検査を実施したその中間報告が出ていますが、3000人に実施した抗体検査で13.9%が陽性だったという記事が出ています。

 ニューヨーク州の人口は1950万人なので、この数値をそのまま適用すると現時点で抗体を持っている人は270万人になるということで、実際の感染者数26.3万人の約10倍。

 ただ抗体検査の信用度や、検査対象とした人も限られているため、この数値が確実な物かどうは現時点では不明。とはいえ、これまで私が感染しているのに症状が現れない人がいるということについて調べていた時の感覚が正しかったような気もします。

 つまり日本でも、13.9%になるかどうかは不明ですが、すでに一定程度このウイルスに対する抗体を持っている人がいて、こういった人は感染してもあまり症状が出ないことになるのではと思っています。

 だとすると自分が今抗体を持っているかどうかが気になりますね。日本でも開発が始まっているようですが、やはりこの点でも出遅れ感があります。

 ちなみに私が海外旅行でよく行くのはハワイとタイですが、ハワイでは現在感染者数の増加が一桁、タイも10数名と封じ込めに成功している印象です。

 理由はきつめの外出自粛要請だと思っていますが、そういった効果が表れるのは要請から早くて3週間後。はっきりしてくるのは4週間後ぐらい。

 日本は4/7から緩い自粛要請が始まっていますが、今日が17日目。だとすれば効果が出始めるのは来週。ところがその次の週はゴールデンウイークですから、ここで外出が多ければ、これまでの努力が水泡に帰すのではと心配しています。



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