すでに抗体を持っている人が3%

2020.5.3

 自分自身が生きるか死ぬかの瀬戸際だと訴える看護師さんが多数いるみたいで、感謝するしかありません。ともかく一刻でも早く不足している医療物質を生産、配布されることを願うばかりです。

 しかしやはり国の見通しが甘かったことが悔やまれます。昨年12月に武漢で発生し、1月には感染拡大が話題になっていました。さらに、現地では大型の病院を1週間で建設というニュースもありました。

 それを聞いて、「これはなんかとんでもないことが起きている」と私も感じましたが、何故か国の動きは緩慢。政治家はこの手の情報に疎く、経済や自分の地位、選挙に影響するかどうかみたいなことばかり考えているように見えました。

 さらにクルーズ船で多くの患者が出ましたが、このときもまた、停泊している船の中の出来事であって、どこか他人ごとに感じていたような気もします。

 政治家の対応がそんな感じですから、一般庶民も「船では大変なことが起きているけど、まあ何とかなるだろう」と楽観的。そう思っていたのは政治家も同じだったようで、PCR検査を増やさないといけないという声が医療従事者から出ていたにもかかわらず、その動きは緩慢。

 国は1日2万件を目標と数か月言い続けていますが、いまだに実現した様子はなさそう。1月ごろ、そういった将来予測をして動いてくれた政治家がいればよかったのになあと悔やまれますが、いまだに与野党ともに、その方向で動いている政治家は少ないように見えます。

 そうこうするうちに日本のあちこちで感染が発生。結局日本全体に外出自粛要請が出され、仕事はテレワークとなり、素直に要請に従った商店や飲食業は大打撃。

 それでも倒産の危機に瀕している一部商店が営業を続けていますが、特に生きることに直接影響しないパチンコ店の営業に対して世間からは大顰蹙。

 ところが一方で営業している店をわざわざ探し出して出かけるという人がいて、これまたギャンブル依存症の実態が垣間見えたような気がします。

 出かける人の言い分は、ストレス解消、3密には気をつけている、自分だけは感染しない、感染したら自己責任?というような言い分が聞こえてきます。

 しかし、自分がすでに感染していて、他人に感染させる危険性について配慮しているという声は聞こえてきません。折角支給された10万円を早くもパチンコで失ったという人の声もあったようですが、結局余裕のお金が無くなり、自分の感染が確認されるまで、現状に気が付かないという事でしょうか。

 ただそういった人たちの中でも、パチンコ以外の部分で一定程度社会貢献の仕事をしている人もいるはずだよなあと思うと気持ちは複雑です。

 ちなみに今日のヤフーニュースには、神戸の病院の一般外来患者の血液検査で、なんと3%の人が感染していたことが分かったという、衝撃的な記事が出ていました。

 100人の中に無症状の感染者が3人いるという事で、やはり日本人の中には、無症状のまますでに抗体を持っている人が一定程度いるようです。

 こういった人たちとの濃厚接触で感染が拡大しているため、感染経路が特定できないという事例も増えているのかなという印象です。

 しかしそうなると自分が抗体を持っているかどうかが気になります。もし持っていることが分かれば、感染しても軽く済む可能性が高いという事になり、そうでなければ重症化するという判定にもなりそうです。

 血液検査でわかるなら、是非やってもらいたいなと気がしますが、こういった検査も利権が絡むはずで、またしても要望があっても検査数が増えないという事になるのかも。

 というかそういった臨床検査の分野も今はパンク寸前なのかもしれません。



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