日本の感染者が少ない理由

2020.5.23

 埼玉は久しぶりに青空が見えていて、天気予報より暖かくなるような気配です。とはいえ外出自粛要請は継続していますので、今日もこれまで通り自宅周辺で過ごす1日になりそう。

 今日の日本の新型コロナウイルスの累積感染者数は、厚労省のページでは16513名となっていて、前日比44名増だそうです。ただ私の昨日の記録は16424名となっていて、これだと89名の増加。(表計算ソフトに毎日午前中に入力しています)

 増加人数にずれが生じる理由が良く分かりません。ちなみに44名増なら50名以下ですから依然として終息傾向と考えることが出来そうですが、89名と考えるとゴールデンウイーク時期に感染が拡大した可能性も出てきて、ここ数日が判断の分かれ目?。

 とはいえ1/24からの累積感染者数の推移をグラフで見ると、とりあえず終息傾向が継続中です。

日本の新規感染者数

 しかもうれしいことに厚労省の発表の数値を見ると、回復者数も増加中のようで、今日の発表では13005名。これを累積関係者数で割り算すると78.8%。

 一時期はこの値が20%程度だったので、これは実に素晴らしい結果で、医療従事者の皆さんの奮闘に頭が下がります。 

 しかし分からないのは、なぜ日本が世界各国に比べて感染者数も少なく、亡くなる方も少ないのか?様々な専門家が検討しているようですが、たぶん複合的な理由があって、これだ!という条件はないのではと思っています。

 ただひたすら世界の感染拡大の様子を累積感染者数の推移で眺めていると、基本的にいくつかの条件がありそう。

 一つ目は最初の感染をどれぐらい早く察知して、国内流入前に阻止できるかといういわゆる水際対策。日本はアジアからの感染流入はかろうじて阻止できたけど、欧米からの流入阻止対策が遅れたという印象を持っています。

 二つ目が国内で感染が始まった時の対応の早さ。日本はこの点でも初期段階でPCR検査体制が間に合っておらず、医療崩壊を避けるために検査数を絞らざるを得なかったみたい。

 三つ目がクラスターの早期発見と追跡。検査体制にも関係しますが、感染拡大が顕著になってくると、あちこちでクラスターが発生したり、感染経路不明者が増加。

 幸いに日本の医療体制は何とか持ちこたえた印象。ただしいまだに感染経路不明者もいるみたい。個人の権利を尊重する国としてはこれはしょうがないのかもしれませんが、感染拡大を防止するための手段として、今後は経路を追えるようなシステムが必要かも。

 四つ目が生活習慣。日本人は一般的に清潔志向が強い。しかし今回の様々な報道で、欧米人はほとんど手を洗わないというような習慣だということで、逆にびっくりしました。

 さらに日本人は風呂好き。バスタブにドップリ浸かって汗を流す習慣がありますが、世界では水不足の国も多く、ササっとシャワーで済ませる人も多いみたい。

 そしてマスク。折しも私もそうですが花粉症の季節と偶然重なりましたから、年度当初からマスクをしている人が多かった。今になって振り返ると、マスク不足が叫ばれたものの、このマスク装着の効果は相当大きかったのではという気がします。

 五つ目が言語の特性。日本語は居酒屋にでも行かない限り、普段の会話は実に静か。言葉に破裂音も少なく、大声で話す人も少ない。これによって飛沫感染を防ぐことになったのかも。

 まあ他にも気象の特性等、様々な条件が考えられますが、総合的に見てやはり感染拡大防止には日ごろからの生活習慣の影響が大きいのではと思っています。



庶民感覚とズレが大きい


新型コロナ


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