アメリカの現状

2020.5.27

 規制が解除され、日本各地に人出が戻る様子がニュースになっています。 今日現時点で発表されている新型コロナの感染者数は16623名。どうやらこの数字は午後になると更新されるみたいです。

 前日比21名増となっていますが、私の記録(JohnsHopkins大学の数値)だと42名増となり、相変わらず差が出る理由が良く分かりません。

 ただゴールデンウイークから3週間が経過し、この数字ならば、ゴールデンウイーク中の外出自粛の効果があったのかなと思っています。

 しかし日本各地の状況を見ると、残念ながら北九州市で23〜25日にかけて12名の新規感染者が出たということで、市長は市内の公共施設43か所を再び休館にしたようです。

 福岡県の感染者数の現状をグラフで見ると、確かにここ数日で二次感染拡大を思わせるグラフになっています。また感染者の8割は感染経路不明となっていて、これも問題。

 しかし今後日本各地でこういったことがポツリポツリと起きるということも予想できます。だからこそ、規制解除即解放で飲み会万歳という発想は避けないといけない。

 どうしても飲み会をしたければ、それ相応の感染対策をしている店を選ぶべきなんだろうなと思っています。ちなみに3月初めに感染拡大が終息したと思われる中国でもいまだに毎日0〜20名の増加が続いています。

 韓国も同様。5/9以降連日12〜34名の感染者増となっていて、累計感染者数は20日間で400名ぐらい増えていますので、終息の難しさを感じています。

 ただ全世界の動向を見ると、少し改善傾向が見られるのが死亡率。全世界の死亡者数を感染者数で割り算して求めているのですが、一番この数字が大きかったのが5/1で7.167%でした。

 そこから毎日少しずつ減少し、今日の値は6.271%です。これは各国でこの病気に対する対処方法が浸透してきた影響が大きいのかなと思っています。(日本は5%です)

 とはいえ、大きな数字ですから、やはりインフルエンザ等に比べても格段に怖い感染症であることは間違いないです。

 ちなみに急拡大を続けているアメリカですが、このところようやく少し新規感染者数の増加が衰えてきた感じです。と言っても毎日20000名前後増えていますから、医療現場は大混乱?

アメリカの新規感染者数の推移

 それでもトランプさんは1日でも早く経済活動を再開したいみたい。当然再開しないと日本同様収入が途絶え、生活が困窮する人も続出するのだと思います。

 結局病気で苦しむか、貧困で苦しむかの選択をせまられているわけで、これは日本も同様だと思います。

 ただアメリカの場合は亡くなられた方が約10万人、回復した方が38万人いますが、これを昨日の感染者数166万人から引き算すると、療養中の方はなんと118万人となり、途方もない数です。

 すでに医療崩壊が起きているのではと思っているのですが、アメリカは皆保険とはなっていないので、貧困層が大きな影響を受けていると考えられそう。

 ニューズウイークには「命の選別」に関する記事も出ていて、現状が良く分かります。



感染拡大と気象条件


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