日本人の抗体保有率

2020.6.17

 昨晩のテレビのニュースや今日の新聞の朝刊に、私にとっては衝撃的な記事が出ていました。毎日新聞の見出しは「抗体あり 東京0.10%」というものです。

 厚労省が東京、大阪、宮城の3都県8000人に抗体検査を実施。その結果抗体保有率は東京が0.10%、大阪は0.17%、宮城は0.03%だったという記事で、そのまます〜っと読んでしまえば終わりですが、「待てよ」と私の脳が警告。
 
 抗体というのは、過去に新型コロナ若しくはそれに類似したウイルスに感染したことがあったため、それに対抗するため体内で作られたものと認識しています。

 この抗体があれば、新たに感染した時にその抗体が積極的に体内で作られ、ウイルスと反応して駆逐するという作用を持っていることになります。

 つまり、この調査で分かったことは、過去に似たようなウイルスに感染した人は非常に少ないということになります。海外ではこの抗体を持っている人が10%ぐらいいるという記事も過去にあり、日本もそんなもんかと思っていました。

 しかしとなると、何故抗体保有率が高いアメリカやヨーロッパで感染が拡大し、日本では感染爆発に至らなかったのかという疑問が、抗体では説明できないことになりそう。

 そうすると、日本やアジアでヨーロッパやアメリカのように感染爆発が起きなかったという理由は、やはり気象条件、生活習慣、医療体制、さらに言うなら民族が持っている遺伝子という事になりそうです。

 記事では、結論として抗体を持っていない人が多いんだから、今後も二次感染、三次感染が起きる確率は高いと書かれていますが、もしかすると日本では一次感染も爆発的な感染に至りませんでしたから、二次感染も散発的な発生で終わるのではという気もします。

 ちなみに今日の現時点の日本の累積感染者数は17628名。午前中は17587名という数値でしたから、41名増。少し落ち着いた感じ。

 もし二次感染が拡大していたら、今日は100名近い増加になるのではと思っていただけにホッとしました。

 世界の状況を見ると、アメリカの拡大は一向に収まる様子がありません。これはブラジルも同様。今日は累計感染者数が遂に90万人を越えました。

 3/10からのブラジルの新規感染者のグラフは以下のような感じ。ここのところ平均毎日3万人ぐらいずつ増加していて、なおかつこのグラフは上昇傾向。現地はどうなっているのか気になります。



 また世界第4位の感染大国になったインド(累計感染者数34万人)もかなり悲惨。(3位はロシアです)3/6からの新規感染者数の推移は以下の通り。

インドの新規感染者数の推移

 インドの方がブラジルよりも増加の勢いが激しいことが分かります。しかもグラフの傾きが徐々に大きくなっているように思え、いつピークに達するのかがまったく不明。

 というわけで、世界では今なお激しく拡大が続いている国も多いのですが、そんな中、日本の実情はやはり不思議だなという気がしてしょうがないです。



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