解除されても安心できない

2020.6.20

 新型コロナウイルス関連で、ほぼ数か月休みなく連続で更新を続けてきましたが、昨日関東近県でも隣接県への移動規制解除が行われ、まだ油断ができない状況ではあるものの、とりあえず1回更新を休みました。

 ただヤフーに掲載されている厚労省発表の数値を見ると、一昨日は17668名で昨日が17740名となっていて、その差は72名のプラス。

 先月14日に34県で規制が解除されて3週目の6月4日以降は、前日比50名増という日が増えている気がします。さらに25日からは全国で制限が解除。

 3週目の6/15前後から新規感染者数が増えるのではと予想していました。結果は6/15が73名、16日が85名、17日が41名、18日が40名で、このまま鎮静化するかもと期待していたのですが、昨日19日が72名となっていました。

 この結果をどう受け止めるのか?3週目に入っても感染が拡大する兆候はわずかなので、規制解除で経済再開は妥当?逆に50名を越える日が徐々に増えてきたので、より一層の警戒が必要?

 数字の見方、捉え方でそれぞれの考え方はいろいろ。さらに、この辺りで商業活動を再開しないと、国は際限なく様々な給付を行う必要が出てきて、日本経済が壊滅?

 となると多少の感染増加は覚悟して規制を解除しないと、日本という国自体の維持が難しくなる?てなことを考えて、ちょろっと規制を緩めて感染者数が現状維持程度なら、解除もやむを得ないと考えるのか?

 しかし国レベルではそれでよいとしても、個人レベルではやはり感染したくないしさせたくない。という事は、国がどんどん規制を解除しても、庶民は個人レベルで感染抑制に勤しまないといけないということになりそう。

 ちなみに、上記リンク先ページで亡くなられた方は935名と書かれていて、これを累計感染者数の17740名で割り算すると、死亡率は0.0527という数字が出てくるので、これは5.27%。

 一方いつも私が世界の感染者数の数値を見ているJohnsHopikins大学のサイトでは、世界全体の死亡者数が453216名という大変な数になっています。

 ところが全世界の感染者数は、昨日の数値で8461617名という大きな数字になっていて、同じように割り算すると結果は0.0536という数字になりますので、要するに5.36%。

 日本の数値は世界平均よりもわずかに良いだけという結果になります。もしかすると、日本では十分なPCR検査体制が確立されていないため、感染者数そのものが小さな数字になっているのかもという疑問も感じます。

 ただ感染して症状が出た人の死亡率は5%と考えると、20人に一人は亡くなるという結果であって、このインパクトは大きい。

 一方、よく比較されるインフルエンザの致死率は0.001%、高齢者であっても0.03%というデータもあるようなので、この差はかなり大きい。だからこそ各国が感染抑制に必死に取りくんでいるという事になります。

 そんな中、昨日から首都圏での様々な行動制限が大幅に緩和され、今日の土日は外出する人も増えるのではと思っています。しかし数字的な実態を知ると、私には東京方面に出かける勇気が出ません。

 これまでと同じように、規制緩和後3週間で新しいレベルに突入すると考えると、次の目安は7/10あたり。これを現状程度の感染者数増で乗り切ることが出来れば、国の規制緩和がうまくいったという評価になりそうです。



第2波に備えて


新型コロナ


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