自粛生活で資産が増加

2020.6.22

 私は10年前の3月に早期退職をしました。その1年前に、思ってもみない病気で妻を失って、1年間仕事と家事に明け暮れ、結局自律神経失調症もどきになり、このままでは自分が倒れるという危機感を覚えて早期退職となりました。

 ただ早期退職半年前から、それまでにため込んだ貯金やもらえるはずの退職金、さらに年金が受給できるようになるまでの期間はアルバイト程度の仕事を行い節約に努めるという前提でシミュレーションを作成。

 その結果息子の教育費で一時期は資産が大きく減少するものの、節約を続ければ生活は維持できるという見通しがついたので、退職実行に至りました。

 その後、10年間、いつしか節約生活はごく普通の当たり前の生活となり、今も外食はほとんどなし。大きな買い物は既存の電化製品の買い替えのみで生計を維持。

 当初5年間ぐらいは予想通り資産が大きく減少しましたが、その後収支のバランスが少しずつ改善。今は息子も無事就職し、私は年金暮らしとなり、最近ではむしろ資産が僅かですが増加傾向になっています。

 この10年間を振り返ると、テレビのコマーシャルを見ていつも感じることですが、日本の経済は庶民の無駄遣いで支えられているんだなという認識です。

 つまり「これがいい」「あれがいい」と、しょっちゅう新製品を宣伝し、あたかも古いものは全く使えないという幻想を植え付け、物欲を刺激するという方法で経済を回してきたという感じです。

 しかしここにきて新型コロナの感染が拡大し、人々が自粛生活へ移行。露になったのが、無駄に買った大量の衣料品とか電気製品。これらがリサイクル市場にあふれているというニュースもあり、なんと無駄な消費だったんだと感じることがしばしば。

 たぶんこの自粛生活で、こういった無駄遣いに気が付いた人は大勢いるのではないかと思っています。

 テレビでは規制解除に伴って、日曜日には行楽地に人が戻ったとか、居酒屋の喧騒が記事になっていましたが、無駄に気が付いた人が多ければ、以前のような活況には戻らないのかも。

 また戻ったとしても、それによって再び感染が拡大という事になれば、またまた規制という事が行われそう。まあそういったことを繰り返して、うまくいけば感染が抑制、下手をすれば感染拡大という事になるのかなと思っています。

 とはいえ人生を積極的に楽しみたいと考える人は、私も含めてやはり旅行はしたいし、居酒屋で叫びたい?行楽地で家族のきずなを確かめたり、絶景を眺めたりしたいというのはある意味当然。

 特に結論はないのですが、個人的には規制がなければありがたいなと感じますが、規制があっても自身の運動不足に留意すれば、今後も何とか生活できそうだし、規制があった方が旅行で散財することもなさそうだと感じるようになりました。

 要は考え方次第?既存の生活習慣を周囲の状況に応じて柔軟に変化させていくという発想が大事なのかもしれません。

 ちなみに今日の日本の累計感染者数は17916名。昨日は17864名だったので52名の増加。明日は50名以下になってくれることを願っています。

 一方、アメリカの新規感染者数がここ1週間で増加に転じたような気配でかなり心配。トランプさんは強気で、マスクなしの集会を強行したようですが、これによって2週間後に集団感染が起きるのではという不安も感じます。

 以下は2/25からのアメリカの新規感染者数の推移で、しばらくは減少傾向が続いていたのに、ここのところ新規感染者数が増加しているように見えます。

アメリカの新規感染者数の推移



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