gotoキャンペーンは時期尚早

2020.7.13

 今日の日本の新型コロナ累積感染者数は21985名。昨日が21577名だったので408名の増加。ここ数日日々の累積感染者増加数と新規感染者数の数値がぴったり一致するようになりました。

 理由は不明ですが、これまではいつもずれていました。とはいえ408名はやはり多い。これでほぼ4日間連続で400名前後を記録したことになります。

 しかも取り越し苦労かもしれませんが、これまでも月曜近辺では新規感染者数の数字がPCR検査数の影響で少なくなることが多かったことを考えると、明日はもっと増えそうな気もします。

 またPCR検査数が増えた影響だというコメントも聞こえてきますが、保健所の業務は逼迫しつつあるのではという気もします。

 さらに感染者が増加すれば、その後の入院患者も増えるわけで、病院は再び1次感染拡大時の緊急業務が増えることになります。

 医療従事者の方たちは、6月に入って、ようやく少し落ち着いたかと思ったはずですが、十分に休む暇もない状況ですから、今回の方が医療への打撃は大きいような気がします。

 一方感染拡大のニュースを見ていると、ともかく感染経路不明という人が増えている印象です。その事と先日ニュースになった空気感染ということを考えあわせ、なおかつ無症状の感染者が見つかっているという現実を考えると、先行きが一層不安に思えます。

 要するに、無症状の人が動き回ることにより、周囲にウイルスをばらまき、そのウイルスが空気中を漂い、それを呼吸によって取り込んで感染という事が考えられわけで、こうなると人がいるところでは、どこでも感染する可能性があるという事になりそうです。

 さらに言えば、すでに自分自身が感染していて、それでも無症状でウイルスをばらまいているという可能性も否定できません。

 世界の趨勢を見ると、ヤフーニュースではWHOが発表した世界の新規感染者数が最多を更新という記事が目に付きます。私はJohnsHopkins大学の数値を参考にしているので、最多ではないと思っていますが、世界中で新規感染者が増加傾向にあることは間違いないです。

 特に6月に入ってからの加速傾向が顕著。たぶん経済活動再開を急いだために、世界のあちこちで二次感染が拡大している影響ではと推測しています。以下は2/19からの世界の新規感染者数の推移です。

世界の新規感染者数の推移

 そんな中、日本は7/22より経済活動再開を期してgotoキャンペーンを行います。趣旨そのものは理解できますが、今の時期に行うのはどうなのか?

 私には、目の前に障害物があるのに、アクセルを踏み続けないと車が止まってしまうという恐怖におびえて、さらにアクセルを踏み込む行為のようにも思えます。

 つまり昨日も書きましたが、今の状況では、政府が感染を全国に広げるための後押しをしているとしか思えません。動き出したキャンペーンはそう簡単には止まらないというのが理屈かもしれませんが、急ブレーキも時には必要だと思っています。



gotoに1.7兆円の予算


新型コロナ


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