コンピューターで感染予報?

2020.7.15

 今日の日本の累積感染者数は22581名。昨日が22248名だったので、差し引き333名の増加。昨日の増加数は263名で、そのままの勢いで今日は200名を切ることを願っていましたが、願いはかないませんでした。

 テレビで昼過ぎのワイドショーを見ていると、コメンテーターだか専門家と呼ばれる人たちが出てきて、様々な数値を駆使して現状を解説していますが、その人の立場によって現状の見方が異なるようで、見ている方はなんかいつも煙に巻かれている感じです。

 確かに指標となる数値は累積感染者数、新規感染者数、死亡者数、病院の稼働率やホテルの部屋数、医療従事者の充足度、感染者の重症度、年齢構成等様々な要素があります。

 その中から、その人の立場によってコメントを発することになるので、コメントが増えるにしたがって、全体として何を言いたいのかが徐々に不鮮明になっていきます。

 いっそこのこと、考えられるすべての数値をスーパーコンピューターに入力して、天気予報と同じように、今日の感染予報とか、今後一週間の感染見通しみたいなものを予測させた方が良いのではという気もします。

 それによって、今日はここが危ない、明日はあそこが安心という事になれば、その予報を見て人が移動することになりgotoキャンペーンも意味がありそうに思えます。

 しかし現状は、新規感染者はここ2週間ぐらいで急増していることは間違いない。それに対して、急増はしているけど病院は余裕があるとか、軽症者が宿泊するホテルの部屋は確保しているという、感染者数増加とは別の理屈がまかり通っています。

 またそういう理屈をくっつけて、事態を甘く見て、やり始めたgotoキャンペーンを無理やり実行しようとしているようにも見えます。

 すでに全国各地の知事からも疑念の声が上がりつつあるようですが、それでも国は延期するという選択肢はなさそう。

 という事は、良識ある人というか、感染が怖い人若しくは自身が感染していて場合によっては他者に感染させてしまうことを恐れる人はキャンペーンに参加しないということになりそう。

 しかしそう考えると、キャンペーンで今の時期は旅行が得だと単純に考えた人が、全国に散らばり、その中に一人でも無症状でウイルスを持っている人がいれば、滞在先で感染が拡大する可能性があります。

 またすでに、規制緩和で、東京に一時期滞在していた人が、元の県に戻って感染拡大という事例も少しずつ見られていますが、そういった現象が、このキャンペーンによって全国に拡大することになりそう。
 
 一方危険を冒して?キャンペーンに参加した人は、旅行が享受でき、危機を察して旅行を自粛した人には何の恩恵もないキャンペーンですから、なんか不平等だなという気もします。

 結局このキャンペーンの趣旨は、旅行者が恩恵を享受するためのものではなく、収入が危機に瀕している旅行業のためという事になるのだと思っていますが、そもそも旅行に行ける人は収入に余裕がある人です。
 
 そうでない、日々の収入がなくなったという人は巷に大勢いるわけで、旅行関係者だけが恩恵を受けるキャンペーンに1.7兆円の予算は大きすぎるのではという気もします。
 
 とはいえ国側もどうやって感染拡大防止と経済活動振興を両立させるのかを考えるのは大変なんだろうなという気はしています。

 であるなら、ここはやはりスーパーコンピューターで将来の予測をやってもらい、一番合理的な方法をシミュレーションするというのが良いような気もしますが、それには準備期間も必要なんでしょうね。
 
 しかも、もしそれが出来たら、今後四の五の言う政治家は必要なくなるような気もします。



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