マスコミの伝え方

2020.8.19

 朝から暑い埼玉県ですが、今日も昨日に引き続き早朝ウォーキング。やはりこれを行うと行わないのでは寝つきが全然違います。

 今日の日本の新型コロナ累計感染者数は57775名。昨日より919名の増加。昨日の記事では、今日は400〜500名になるかもと、期待を込めて書いたのですが、やはり現実は厳しい。

 明日以降の3日間ぐらいのピークがどのあたりになるか?ピークが1100〜1200名程度に収まれば減少傾向。1200名を越えて再び1400名に近づくようなら、終息はまだまだ先ということになりそう。

 ネットのニュースでは、重症者も徐々に増えてきたと書かれていますが、これも累計感染者数が増えている以上、遅かれ早かれ感染は持病を持った人や高齢者に広がるはずで、ある意味当然。

 今日の昼頃のテレビのワイドショーでは、こういった重症者数の増加も話題になると思われますが、その伝え方が気になります。

 細かい数字はさらっと流して、「重症者が増加」という語句だけを強調すれば、「これはまさに危険が増している」というとらえ方をする視聴者も増えるはず。

 識者と呼ばれる人たちも、キャスターから「重症者が増えているようですがどう思われますか」と話を向けられれば、当然のこととはいえ、「今後も増える可能性があり、心配しています」という答えになるはず。

 この時、「いやあ交通事故に比べれば、まだまだ人数は少ないし、インフルエンザに比べても亡くなる方は3分の1ぐらいの数値です」と答える専門家がいたら、視聴者はちょっと安心するか、逆にこの専門家の発言は実態を見据えていないと「憤り」を感じるかの二つに分かれそう。

 コロナの報道を見ていると、こういった対極にある考え方が、とかく両極端に偏りがちだなと感じます。実際の考え方はその中間という状態が無限にあるはずなのに、安心か危険か、自粛か解放か、マスクを付けるか付けないか、他県に行くか行かないか、ともかくすべて二者択一を迫られています。

 最近になってようやく、マスクは人がいない野外の暑い環境でははずした方が良いと言われるようになりましたが、これまではともかくマスク装着は義務、みたいな風潮でした。

 日本人は全体の動きに合わせ行動することが多いので、ある意味統率しやすいのではと思っていますが、マスコミの動き次第で、時に極端な方向に流れてしまう傾向があるようにも見えます。

 民放のテレビの目標は、基本的には自社の経営活動ですから、営利を目的にしているわけで、視聴率の存在が大きいはず。つまりこれまでも、視聴率稼ぎのためのやらせ番組みたいなものがいくつか指摘されていますが、昼頃放映されているコロナ関連のワイドショーも、究極の目的は視聴率稼ぎと冷静に考えることも必要だなと思っています。

 もちろん客観的データに基づいて、コロナの現状を分かりやすく視聴者に説明できるよう努力もしているのだとは思いますが、スポンサーがついている限り、その意向に沿ったものになっている部分もある筈。

 その結果、拡大している、重症者が増加、と言ったセンセーショナルな語句を過度に強調する番組が出来てもおかしくない。

 先日の記事にも書きましたが、インフルエンザでなくなっている人は新型コロナの人数よりも多いみたい。最近は熱中症で亡くなる人も増加中。

 それらをすべて公平に扱って、その中で今現在の新型コロナの危険性はどの程度なのかということを教えて欲しいなという気がします。



正しい知識が必要


新型コロナ(2)


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