終息している?

2020.9.5

 2日間更新を休みました。感染拡大が少し落ち着いてきたのかなという印象があったこと、他の病気や交通事故と比較するようになって、コロナの被害は相対的に低いということに気が付いたこと、さらにテレビ等で扱われる話題が危機を煽る傾向にあるということが分かって、これは少し考えを整理しないといけないなと感じたからです。

 特にテレビの報道は以前も書きましたが、安倍総理が辞任してからお昼過ぎのワイドショーからコロナの文字がほとんど消えたことが印象的でした。

 要するにテレビは、今一番話題になりそうな、視聴率が取れると思われる話題作りに励んでいるということでしょうか。

 これまでは司会やコメンテーター、さらにネームバリューのあるタレントさんが、深刻な顔をして、視聴者のために正しい情報を提供するという名目で、一部の危機的と思われる情報を強調してきたように感じられるようになりました。
 
 まあテレビ局側も視聴率や番組編成上の制約(民放の場合は広告企業、NHKは国の意向?)があるわけで、やむを得ない部分もあるのかなと思えます。

 とはいえ、その番組だけを見て、コメンテーターなる人たちの言葉を素直に信じている人も多数いるような印象です。特に私のようなシニア世代は、「高齢者は重症化する」とある意味脅かされ続けてきましたから、家に閉じこもることが当たり前になった人も多いと思います。
 
 4月の感染拡大時期はそういった傾向が確かにありましたが、最近は重症化する例も減っているように感じているのですが、その点を詳しく報道する様子はなく、ただ単に重症者が何名増加とか死亡者が増加といって、増加を強調しているだけのように思えます。
 
 もちろん増加しているという現実はあるのだと思いますので、その情報は間違いではないのかもしれませんが、全体の感染拡大傾向の中で、その増加がどういった意味を持っているのか詳しく語られることはなく、ただ「増加」という語句が強調されている感じです。
 
 一方、ユーチューブ等で新型コロナに関する見方や考え方を見ていくと、日本はすでに終息しているという意見もみられるようになり、どうも両極端だなという印象です。

 終息派の人たちの根拠は、すでに早い時期から日本には新型コロナと類似ウイルスが入っていて、その抗体を持っている人が多いというの根拠みたい。

 そう考えると確かに今の日本の他国に比べた抑制状況も理解できる気がします。また国や地方自治体が報じる感染者数は陽性者数であって実態を表していないという意見も多い。

 この考え方は私も賛成しています。とはいえ、世界中で検査を行って、それが「感染者数」という言葉で表現されるのが当たり前になっているので、今更変更は出来ないのかもしれません。
 
 でここからが個人的問題。では終息したと判断して、すぐにマスクなしで都会に出かけられるかという具体的問題です。問題は大きく二点。

 マスクをせずに移動すれば他者から不信の目で見られることは間違いない。もう一点は、現実に今も陽性者は一定程度いるわけですから、感染確率はゼロではないし、持病があれば重症化しやすいという考え方にも納得しています。

 この辺り、終息したとネットで断言した人たちはどう考えているのか?悩ましいです。



三つの型がある


新型コロナ(2)


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