キャンペーンによる気の緩み

2020.11.21

 いよいよ本格的な第3波がやってきたことが明白になってきました。ここにきて、医療機関というか、いわゆる医療の専門家からの提言も増えてきた感じ。

 その内容はgotoキャンペーンに向かっているようにも見えますが、当初国はキャンペーンとは関係しないという立場でした。キャンペーンを利用した人に感染者は少ないというのが根拠になっていたようですが、本当にそうなのか?と個人的にはちょっと疑っています。

 しかし医療従事者側から「キャンペーンを行うという制度自体が、気の緩みを生じさせている」という意見が出てきました。私もそう思っています。

 あちこち行きましょう。今レストランで食べればポイントがもらえますよ。イベントチケットが安いですよ。といったキャンペーンの他に、各自治体が行っているキャンペーンもあります。

 要するに「馬の鼻先にニンジンをぶら下げた状態」。そのニンジンを食べようと馬は必死に走るという諺?ですが、それと同じことが行われている感じ。

 ただし今回はそのニンジンだけを見て走ると、新型コロナに感染という落とし穴にはまる可能性があるということだと理解しています。

 一方、そんな落とし穴は怖くないと考える人もいるし、落とし穴そのものもそれほど深くないと考える人もいる。ただ、ニンジンなしなら、馬は前方の穴をうまく避けて走ることが出来るような気がします。

 さらにニンジンがなかったら、そもそも前方の穴を見て走らないかも。そうなると競馬場を経営している人(観光事業者等)の収入はなくなってしまう。

 さてどうするか?これまでは3密という語句が使われてきましたが、今回小池都知事は5つの「小」という標語?を使い始めたみたい。

 確かにこれをきちんと全員が順守すれば飛沫感染は一定程度抑制されるような気もしますが、それでも接触感染や空気感染の危険性は残るなと思っています。

 一番良いのは、ニンジンを取り去って、ちょっと過熱気味になっている何とかキャンペーンをやめて、皆が冷静になる必要があることだと思っていますが、それだと事業者の収入が途絶えるということになりそう。

 しかし何とかキャンペーンを行う資金があるなら、それを事業者に渡すとか、来年以降の予約キャンペーン等に回しても良いのではという気もします。

 新規感染者数のグラフを見ると、明日以降いったん1000〜1500名ぐらいに減少して、その後、来週は1日で3000名増加という形になるようにも見えます。

 すでに病床が3割〜5割埋まっているという話も聞いていますので、3000名を越したら、すぐに病床は埋まってしまいそうです。今年初めにニュースで見た武漢の映像を思い出しています。



常に対応が後手


新型コロナ(2)


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