3月までが勝負

2020.11.27

 今日の午前中に発表された日本の新型コロナ累計感染者数は140320名。10万名を越したのが私の記録では10/31となっていますから、一か月かからずに約4万名の増加。

 このあたりのことは新型コロナ関連のグラフを見ればすぐ分かりますが、基本的に11月は第3次感染拡大期に相当し、その拡大は今も続いていると考えて間違いない。

 ちなみに第3次感染拡大期を迎えそうだという兆候は、、個人的には10月の終わりにグラフに現れていたと思っています。また2次感染の拡大が少し落ち着いたと思われる頃に、3次感染拡大はすでに予測されていたような気もします。

 しかし国はそういった声をある意味黙殺して各種のキャンペーンを実施。当然そのキャンペーンに刺激されて、人は激しく動くはず。国もその動きを期待していたとも言えそう。

 一方で、3次感染拡大を予想していた人は、「このままじゃまずいんじゃないか」と思いつつ事態を静観。またネットでは、日本人はすでにある程度抗体を獲得しているとか、死亡率が少ないということを根拠にして、もう大丈夫という論調が増えていたのも事実。

 そういった様々な理由が錯綜する中、感染リスクを犯してキャンペーンを利用した人は得をする。一方で2次感染に続いて再び3次感染拡大を迎えた医療現場は逼迫した状態で、もちろん医療従事者はキャンペーンを楽しむ暇もなかったはず。

 ただキャンペーンによって、経営危機を迎えつつあった事業者の人たちが、ある程度恩恵を受けたことは間違いない。結局個人個人の職業や立場、考え方でキャンペーン実施の可否は分れるような気がします。

 とはいっても、もしこのまま感染拡大が続き、医療現場が崩壊ということになると、多数の人が亡くなられるという事態が発生し、そうなるともはや経済振興なんて言っている場合ではないという気もします。

 経済は立て直され、GDPは上がったけど、それを享受する人たちが激減ということもあり得るかも。菅総理や自民党が行おうとしていることは、一歩間違えればそれに近い状態になるのではという危うさを感じています。
 
 感染拡大状況の数値が上がってきても、報道関係者からの質問には一切答えず去っていく総理の姿は、ちょっと情けない。堂々と経済立て直しのためには多少犠牲が必要と言ってもいいのではという気もします。

 実際には言わなくても、今やっていることの延長はそう受け取らざるを得ない。また今キャンペーンをやらないと、これだけの事業者が倒産し、自らの命を絶つ人がさらに増えるかもしれない、と言うのも正直な言い方のように思えます。
 
 一方、感染の恐怖で通常の診療を庶民が利用しなくなったり、病院側が一般の診療を減らさざるを得ないということは、今後も続きそう。まさにあちらを立てればこちらが立たずという状況。さてどうするか?

 現状ではやはり個人の身は個人で守るしかない。3密を出来るだけ避け、免疫力を少しでも高めるような生活習慣を作り、何とか春まで持ちこたえれば、その先は気温も上がってくるはず。

 また春にはワクチンの供給が試験的かもしれませんが始まっているはず。国や専門家と称される人達はここにきて急に「この三週間が勝負」と言い出したみたいですが、それを仮に乗り切っても、年末年始で羽目を外せば、春には第4次感染拡大もあり得ると私は思っています。

 ということは、暖かくなる3月までが勝負?それまで感染しない、させないという、国任せや自治体任せではない一人一人の努力が必要なのではと思っています。



感染拡大の要因


新型コロナ(2)


表紙に戻る