2020.11.28
「国の対応が遅いな」ともどかしい思いをしていましたが、今日の朝刊を見たら企業団体献金の表が出ていて、これを見て「やっぱりな」と思いました。
要するに自民党に献金している大企業が多いわけで、献金するからには何か見返りがあると思うのが普通。そういったことを自民党が政治を運営するにあたって意識せざるを得ないのではという気がします。
だから自民党が悪いというつもりもなく、野党が政権を取れば、やはり野党に多くの献金が行われ、その結果野党もそれらの企業の顔色をうかがうことになる、という考え方は、それほど的外れでもないような気もします。
そう考えると、安倍前総理や菅現総理が、経済を重視し、これだけ感染が拡大してもキャンペーンをやめることに及び腰になっている理由が分かるような気もします。
一方、庶民が生活していくときに、一番大事なのが自身の健康であり、家計や収入は2番目?生きていく目的等は3番目になるような気がします。
というわけで、庶民はほぼ100%の人がマスクを着用し、3密を避け、うがいや手洗いを励行。レストランの利用は控え、利用せざるを得ないときも小声で会話、さらに短時間の利用等、誰もが出来る範囲で感染対策をしている筈。
にもかかわらず、こんなに感染が急拡大する理由はなんだ?というのが疑問。これについてヤフーのニュースで「日本は緩和のスピードが速すぎた」という記事がありました。
BuzzFeedというサイトの記事のようで、書いているのは京都大学教授の西浦博さん。全部で4ページの記事ですが、3ページ目が興味深い内容でした。
感染拡大の要因は「人口密度」「気温」「移動」「感染対策を守る意識」という4条件があるそうです。人口密度というのは、すでに世界情勢や日本国内の情勢を見ても明らか。
ともかく人が多く集まる場所は感染確率が高くなるということ。たぶんこれは無症状若しくは発症直前でウイルスを所有している人が動きまわることによって他者に感染させてしまうということだと思います。
気温については、世界や日本の動向を見ていれば明らか。寒いときには人間の免疫力も落ち、部屋にこもりがちになるため、室内に入り込んだウイルスに感染しやすい。
暑いときは屋外活動も多くなり、紫外線によってウイルスが活性を失うということもありそうです。
移動については、当たり前と言うしかない。日本や世界のどこでも規制を緩めた瞬間から感染者が増えるという傾向がはっきりしています。
最後が個人の意識。日本の民度は高いと発言した政治家がいましたが、民度ではなく、ルールを守る意識が高いような気がします。
こういった条件から著しく逸脱すると感染が拡大?つまり今の日本の現状は人口密度、気温、移動の3条件が当てはまる感じ。逆に言えば、旅行をせずに、テレワークを推進し、都会を離れ、春をじっと待つというのが良い気がします。
しかしそれでは企業の経営が成り立たない?しかし企業を支えて人を支えないというのは本末転倒であるような気がします。