感染対策待ったなし

2020.12.24

 イギリスで新しいタイプの新型コロナが見つかったようで、最大の特徴が感染力。どうやらウイルス周辺に突き出ているたんぱく質の構造が変化して、より人間の細胞にとりつきやすくなったみたい。

 ただ新しいタイプになっても、症状の現れ方はこれまでと大差ないみたいというのが若干の安心材料。しかしということは、これまでのコロナウイルスの周辺部のたんぱく質は、必ずしも人間の細胞に結び付くわけではなかったということになりそう。

 実際の数値は全く分かりませんが、例えばこれまでのウイルスが仮に100個体内に入ったと仮定すると、その中で実際に人間の細胞に結び付くのは100個ではないということになりそう。

 仮に100個の内50個が、鼻や舌に付着。すると人間はしょっちゅう唾を飲み込んだり、鼻をかんだりしていますから、50個の内30個がそれによって駆除される?(あくまで個人的な考えで、個数も適当な数値です)

 残ったウイルスの中の10個が何とか鼻や舌の細胞に付着、さらに10個が呼吸によって喉や気管支に到達。これら20個のウイルスも、人間の細胞にくっつき始めた瞬間、そこでも一定数が個人個人の免疫細胞によって駆除されるはず。

 しかしこの免疫の迎撃が完ぺきではない場合、駆除されずに残っしまうわずか数個のウイルスが短期間に増殖。とりついた場所が鼻なら鼻炎、喉なら咽頭痛と、気管支なら息苦しさ、そして肺なら肺炎ということになりそう。

 というようなイメージを私はこのウイルス感染のイメージとして持っているのですが、だとすれば、やはり感染防御の第一条件は、ウイルスが多く存在する場所には近づかないというのが一番。 

 では多く存在する場所はどこかと言えば、当たり前ですが人が多い場所。ともかく私自身も含めて、無症状でウイルスを保有している人が結構存在するような気がします。

 次が、ウイルスを呼吸によって体内に取り込まない対策。これはマスクが一番効果的。しかし100%の対策ではないことは、スーパーコンピューターの各種シミュレーションで証明済み。

 つまり人混みにいれば、マスクをしていても一定程度ウイルスを吸い込む可能性はあるということです。しかし最も危険というか、ウイルスが浮遊する可能性の高い場所が、会話の活発な飲食店

 会話をすれば飛沫が飛び交うわけですからこれは当たり前。個人的には、飲食店での食事も、調理する人も含めて、全員が無言で食べる状態なら感染確率はかなり下がると思っていますが、これは親しい仲間内だと無理そう。

 とはいえ、現実はそんな「無理そう」なんて甘いことを言っていられる場合ではないような気もします。

 次に心配なのが接触感染。要するにウイルスが存在するものの表面をうっかり触ってしまう事。しかし指についただけなら感染しないはず。

 その指を口元に持っていた時が危ない。改めて意識して見ると、無意識に口元や鼻を触ったりすることは結構多い。ということは、ウイルスが付着していると思われる部分に触った時は、すぐにアルコール消毒若しくは手洗いが必要ということになりそう。

 結局病院の医療従事者たちが日ごろから行っている感染対策を一般庶民も忠実に行えば、感染拡大はかなり抑制されるのではということです。

 とはいえ現実は厳しい。今日発表されている新規感染者数は全国で3832名で、グラフを見ると、明日は少し減るような気もしますが、感染拡大は今後も続くように見えます。

 1週間後の元旦周辺では4000名を越して、4300名ぐらいになるようなグラフに見えます。感染対策待ったなしの状況になってきたなと感じています。



暗い新年


新型コロナ(2)


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