ようやく緊急事態宣言

2021.1.6

 菅総理は本日付で関東の1都3県に対して緊急事態宣言を出すみたい。その宣言によって、具体的にどんなことが制約されるのかは、すでにテレビのワイドショーでも解説されているようですが、どうやら飲食店への時短要請が主になるみたい。

 しかしだとすると、緊急事態宣言でなくても、単に飲食店への営業時間短縮要請でも良かったのではという気もします。とはいえ、庶民に対して「家から出るな。出たら罰金」という厳しい要請ではないようで、ある意味安心?。

 反面、そんなユルイ規制で効果が出るのか?という不安も感じます。規制の根拠は、飲食店での感染事例が多いということのようですが、ものを食べる以上マスクははずさざるを得ない。

 個人的には、問題はその状態での会話だと思っていますが、まあ親しい中ならついおしゃべりに興じてしまうことは間違いない。ましてやちょっとアルコールが入れば、おのずと気分も高揚しつい大声になる。
 
 この部分が解決しないと、今後一時的に規制の効果が表れても、その後また焦って規制を緩めれば、再び感染拡大も十分考えられます。

 結局今後の飲食店は、個人個人がアクリル板に仕切られた個人仕様のブースのような箱に入って、アクリル板越しに会話を楽しめばよいということになるのかも。

 しかし私もかつては毎晩のようにアルコールを楽しんでいたので分かるのですが、仲間内で集まって、互いにビールを注ぎあい、「乾杯!」と唱和して飲む最初の1杯のビールは格別な味ですね。

 人間の存在意識には、やはり連帯意識への渇望があるのではと思っているのですが、それが一時ですが満たされる感じなので、宴会はやめられないということになるのかも。

 とはいえ、そこでウイルスを体が吸収し、自分は無症状でも家に持ち帰って家族が感染という可能性も大きい。ましてや超高齢社会の日本では、あらゆる場所に重症化しやすい私のような高齢者がウロウロしています。

 てなわけで、規制やむなしと思えるわけですが、そう思うより以前に、連日の感染者数(陽性者数)が激増している様子を見ると実に不安。

 ちなみに私はこのブログの11/14の記事で「年末年始にピークが来て、その数は4000〜5000人になるかも」と書いていますが、どうやら数字そのものはほぼ的中してしまったようです。

 単純に新規感染者数のグラフを見て判断しただけですが、同じグラフは政府関係者も見ていたはず。あの時にもう少し真剣に規制することを考えていたら、今のような数字にならなかったのではという気もします。

 また人数そのものは的中したように思っていますが、ピークの時期はどうやら外れそう。それも予想よりも後の方にずれている感じで、現状の新規感染者数のグラフを見ると、今回の帰省が効果を表せば1月下旬がピークになりそう。
 
 しかしもし効果がなければ今後も感染拡大は続くということになり、欧米各国のように、毎日数万人の新規感染者が出る事態になるかも。そうなった時医療体制がどうなっているか?

 こういったことを考えていると、だんだん顔が青ざめてくるのですが、菅総理や西村大臣、小池都知事の顔を見ていると、どうもまだ他人事と考えて、今一つ切迫感が欠けているように感じてしまいます。



ピークは1/21前後?


新型コロナ(2)


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