死亡率減少がストップ

2021.1.26

 今日発表されている日本の新型コロナ新規感染者数は2762名。前回の記事からの数字の推移は、4716名、3990名と順調に下がり、今日が2762名ですから、多くの人が驚く数字になりました。

 首都圏に緊急事態宣言が出され、3週間近くが経過。この間首都圏以外でもいくつかの県で緊急事態宣言が出されている上に、入院できずに自宅で亡くなる方も続出。

 そういった実態をきちんと把握して、なおかつ自身の健康に気を付けている多くの人が、外出を控えたのではと思っています。ただ主要な駅では人出は減っていないという一部報道もあります。

 とはいえ、移動する交通機関内でクラスターが発生と言うことは起きていないみたいなので(起きていても感染経路不明なのかも)、むしろこれまでの感染拡大の大きな原因は、やはり飲食店での会話だったのではという気がします。

 その意味では飲食店にしわ寄せが行くのは現状ではやむを得ないような気もしますが、以前書いたように利用する側も孤食、黙食、アルコールナシを意識する人も増えているのかも。 
 
 そういった条件を達成できる店なら、時短にはしなくてもいいのではという気もしています。
 
 一方ネットの意見を見てみると、数字が下がったのは保健所の処理能力が限界を超え、感染後の追跡調査が十分でなく、濃厚接触者の検査がおろそかになっているのではという指摘もあるようで、確かにその可能性は否定できないなとは思います。

 ただ日本全国でほぼ同時に新規感染者数が減少していますから、やはり緊急事態宣言の効果の方が大きかったのではという気がします。
 
 しかし毎週月曜と火曜あたりが、その週の新規感染者数の最低値を記録することも多いので、本当に効果があったのかということが判明するのは明日以降の数字になるはず。
 
 グラフの動きをそのまま解釈すると、今週末の最大値は3500〜4000名ぐらいの間に収まるように見えます。それよりも数字が小さくなれば、拡大は落ち着く方向に向かっていると言えそう。

 しかし4000〜5000名だと、すそ野は広くなり長引くということになりそうです。さてどうなるか?それにしても12月の半ばぐらいまでに緊急事態宣言が出されていれば、7000名を越えるような大きな数字にはならなかったようにも思えます。

 ちなみに海外の情勢ですが、アメリカの感染者(陽性者)は2500万人を越えています。インドも1000万人越え。ブラジルは明日にも900万人を越えそう。

 それに比べれば日本は軽症?しかしここのところ感染者数の順位をどんどんあげています。なおちょっと怖いなと思っているのが、死亡率

 世界で亡くなられた数を現在の感染者数で割り算した値は4月下旬に7%になり、その一貫して下降していたのですが、1/19に2.135%という値になってから、下降がストップ。

 今日は2.146%。新しいタイプのウイルスがイギリス等で発見され、その後世界各地で検出が相次いでいます。それと死亡率が関係するのかどうかは不明ですが、新しいタイプは感染力が大きいということですから、高齢者は注意しないといけないなと気を引き締めています。



変異株の存在


新型コロナ(2)


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