ワクチンの遅れ

2021.2.20

 前回の記事で今後の新規感染者数は500〜1200名程度になるのではと書きました。日本の新規感染者数のグラフの形を見て、素直にその先を予想した数値ですが、結果は大きく外れた感じ。

 先週からのグラフを見ると、最低値が965名で最高値が1537名で、感染者数減少の傾向がストップした感じ。ほぼ1週間ごとに週初めの感染者数が減少していますが、この減少幅も縮小。

 ということは今後1週間というか来週初めの最小数値は800〜900名ぐらい?最大値が1100〜1300名ぐらい?さらにその先は、すでに感染者数減少傾向が鮮明になっているせいか、外出する人の数もじわじわ増えているということですから、一か月後ぐらいから再び増加するのかも。

 海外では度重なる自粛規制に反発する人も増えているようですが、日本も暖かくなるに連れて、規制が緩やかなのをいいことに出歩く人が増えることは間違いなさそうです。

 こうなると、今後はワクチン接種の拡大と感染拡大の競争ということになりそう。要するに一方で人の流れが増えて感染拡大、もう片方でワクチン接種者が増え感染抑制となり、両者の力関係が問題になりそう。

 ただ頼みのワクチン接種作業は、一部の医療従事者への接種が始まりましたが、4月から始まると言われている高齢者向けの接種もワクチンが来なければ始まらないわけで、国としても確保を急いでいるみたいですが、今のところ遅れが生じているみたい。

 関係している方々は、不眠不休で頑張っているのだと推察しているので、持病のある高齢者の一人としては、四の五の文句を言わず順番が来ることをじっと待つしかない。

 さらにその間、自身が感染しないような配慮も必要。ただ頼りにしていたCOCOAの不具合が見つかったものの、その後どうなったのかという情報が少ない。

 さらに日本も含めて世界のあちこちで変異株が検出されているようで、この変異株にワクチンの効果があるのかも心配。すでにワクチンが効きにくい変異ウイルスも数件ですが国内で発見されているみたい。

 増殖こそ生存の鍵と言われるウイルスの立場に立つと、日々感染分裂を繰り返す過程の中で、コピーミスが起こり、新たな変異株が生まれるのは当然で、その中から感染力が強いものが生き残るのは、まさに自然界の不文律。

 ただこれまでのウイルス学では、感染力が強くなると同時に、その症状は穏やかなものになっていくということが常識だったみたい。

 その意味では変異した新しいタイプのコロナウイルスは、重症化率が低くなるという可能性はありそう。ただ感染力が強いということですから、結果的に多数の人が感染するわけで、その中で重症化する人の割合が低くても、母体となる感染者数が多ければ重症化する人の人数は増えるということにもなりそうです。

 また最近は治療がうまくいって、回復した人も一定の後遺症が残るというニュースもあり、結局感染対策は今後も必要であり、3密を避け、不要不急の外出は避けるというのがやはり鉄則なのかも。



ファイザー製ワクチンの原理


新型コロナ(2)


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