ファイザー製ワクチンの原理

2021.2.27

 前回の記事から1週間が経過。前回の記事では今後の最低値が800〜900名、最大値が1100〜1300名になるのではと予想しましたが、結果はほぼ予想通りでした。

 とはいえ最大値が1100名程度でしたから、予想値の下限ということになり、縮小傾向は続いているようです。ただ最低値と最高値の差が小さくなりつつあるので、やはりそろそろ下限かなという気はしています。

 グラフから今後1週間を予想すると、最低値は週初めに500〜700名程度となり、その後週後半にかけて800〜1000名前後の値が続きそうな気がします。

 そういった数字の変化を見て、どうやら国は関西方面の規制を解除する方向になったようですが、リバウンドを危惧する専門家の声もかなり大きいように感じています。

 事業者の人にとっては規制解除はありがたいと感じるのかもしれませんが、せめて日本全体の新規感染者数が500名以下にならないと、またすぐ感染拡大が始まってしまうのではと、私も思っています。

 その意味では首都圏の規制が継続するというのは、持病のある高齢者の立場としてはありがたいと思っています。ただ一方で、内なる気持ちが、「どこかに出かけたい、うまいものを食べたい」と望んでいることは間違いない。

 その意味では「規制解除」という語句に触発されて関西圏では人の流れが一気に増えそうな気もします。ある意味それが関東圏の規制解除の試金石ということになりそうだなと感じます。
 
 一方世間の話題は、この規制解除の時期とワクチン供給の問題に大きく二分されてきたようです。ワクチン供給体制を整えている政府や自治体職員は医療従事者同様不眠不休態勢で頑張っているのだとは思いますが、肝心のワクチンがいつ来るのか分からないという現状は厳しい。

 ここにきて一部の医療従事者へのワクチン接種も始まり、今のところ極端なアナフィラキシー等の症状が出た人はいないみたいですから、今後接種を希望する高齢者の割合も徐々に増加していくような気がします。

 ただ実際の接種はまだ1万人程度ということなので、これが10万人、100万人と増えてくれば、極端な症状が出現する可能性もゼロではないと思っています。
 
 ちなみに今接種が行われているのはファイザー製のワクチンのようで、厚労省のページにその説明書がでています。知りたいなと思ったのは、このワクチンの特徴でリンク先ページの下部に少し書かれています。

 しかし一読しても専門知識がないと理解することは不可能。ただ様々な解説で指摘されているのは、メッセンジャーRNAを使ったワクチンの使用は、これまで例がなかったこと。

 他のページも参照して私なりに特徴を解釈すると、ワクチン接種により細胞が新型コロナと同じトゲだけを作り、それが細胞表面に現れる。

 するとそれを異物と認識した免疫細胞が抗体を作るので、その後実際のウイルスに感染した時、それらの抗体が活躍してウイルスを駆逐するということのようです。

 ではトゲが出来た細胞はその後どうなるのか?通常は数か月で細胞は分裂していくはずなので、やがて新しいとげを持った細胞が体内にどんどん増えるはず。
 
 その時人体はその細胞に対してどんな反応を示すのか?本来ならそれを確かめるために数年の臨床試験が行われるはずですが、今回は緊急使用でその過程がカット。

 つまり接種数年後のリスクは現時点では分からないということになりそう。今のところ即効性はあるみたいで、副反応もかなり少ないようですから、緊急利用の理屈は理解できますが、数年後の結果は予想がつかないということなのだと思っています。



感染経路不明者を抑制するには


新型コロナ(2)


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