感染経路不明者を抑制するには

2021.3.6

 前回の記事で、この1週間の最低値は500〜700名、その後は800〜1000名前後になるのではと書きました。感染拡大の下げ止まりを考慮して、グラフを見て予想しわけでですが結果はどうだったか?

 最低値は3/1月曜日の697名、最高値は3/4の1169名という結果でした。最低値は予想した数値の上限、最高値は予想した数値をこえてしまいました。

 もともとグラフの形を見て予想しているいい加減な数値でしたから外れても当然という気もしますが、1月中旬から2月上旬にかけての感染者数減少局面では、結構予想通りの数値だったような気がします。

 ということを踏まえて考えると、結論は下げ止まりが鮮明になったということ。来週も最低値は600〜800名ぐらいで、その後900〜1100名前後の数字が続くということになりそうです。

 ただすでに感染者数減少の状況を見て、首都圏の人出は増えているみたい。その人出によって感染が拡大する可能性もあるわけで、それを考えると、今後再拡大の可能性もあり、首都圏に出されている緊急事態宣言の2週間延長はやむを得ないように思えます。

 そもそも緊急事態宣言の目的は、ともかく感染者数を出来るだけ減らして、日本全国での新規感染者数を500人程度まで減らすという目標もあったような気がします。
 
 とはいえ、この2週間の延長で、新規感染者数がどのくらい減るのかはちょっと懐疑的。ただ単に延長すれば今の生活を変化はないわけで、今後もダラダラと感染が続くということになりそうです。

 一部の知事は、さらなる規制の強化を考えているみたいですが、問題はその根拠。そもそも首都圏の住民のかなりの人が規制処置に忠実に従っている中で、何故感染が続いているのかという分析が不十分
 
 「飲食店での飛沫感染を抑えればそれで解決」というような意見もありますが、感染経路不明の感染者が一定数存在する限り、現状より感染者がさらに減少するという状況にはなりにくそう。

 夜の飲食店での飲酒を伴う大声での会話が問題というのはある程度納得できますが、病院や施設、職場での感染や、家庭内感染をどう抑制するのかという指針が見えてきません。

 結局規制をかけやすい飲食店が対象になり、「また飲食店への規制か〜」という嘆きが聞こえてきそう。

 先日は二重マスクの効果なんてことをテレビも報道していましたが、それよりも感染経路不明対策を取り上げて欲しいなとも感じます。
 
 結局マスクをしていても1割程度は飛沫が漏れるとか、通常の呼吸でもウイルスは飛散するということが分かっているわけですから、結論は人の混雑を減らすしかない。

 だとすれば、テレワークの一層の推進とか、就業時刻をずらして、交通機関の混雑を解消とかイベントの人数制限の強化、さらに小学生の給食のように食事時の会話の禁止、ショッピングは通販を推奨とか、違った観点からの規制が必要なのではという気がします。

 要するに人口密度の大きい都市は、それだけで感染確率が高いということなのだと思います。そう考えると、ましてや、オリンピック等の行事をやるのは・・・・と、私はつい後ろ向きに考えてしまいます。



出来ることは限られている


新型コロナ(2)


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