出来ることは限られている

2021.3.13

 前回の記事で、この先1週間の新規感染者の最低値は600〜800名ぐらいで、その後は900〜1100名前後の感染者が続くのではと書きました。

 結果はどうだったか?最低値は600名で予想した数値の範囲内でしたが、その後は1100〜1300名ぐらいの新規感染者数が続きましたので、新規感染者数減少のトレンドは崩れたと思っています。

 つまり下げ止まりからリバウンドに転じたという判断が成り立つということです。そう考えると、来週の新規感染者数の最低値は、多少感染者数減少の影響を受けて、前回よりわずかに下がって500〜700名程度になるのではと思っています。

 一方その後の最大値は、下げ止まりが鮮明になり、先週同様に1200〜1400名程度になるようなグラフに見えます。ということは、本来の延長期限である3/21を迎えても、顕著な減少は見られないということになり、再延長やむなしという判断になるのかも。

 しかし前回も書いたように、延長したところで、これまでの規制と変化がなければ、これまでと同じ生活では感染拡大を抑制することは不可能のように思えます。

 と言いつつも、「じゃあ何が出来るんだ?」と言われれば、個人が出来ることは外出自粛とマスク着用、3密を避ける等の対策しか考えられませんので、現在のトレンドを大きく変えることにはなりそうもないです。

 であるなら感染経路の詳細な分析が必要であって、その分析によってピンポイントの対策を考えた方が良いように思います。

 ネットで感染経路という語句で検索してみると、現在の感染の主流は家庭内が多い。会食による感染は10〜20%という数値が多いみたいですから、飲食店への時短要請は多少の効果はあるものの、的外れになっているような気もします。

 病院や施設、カラオケ店といった場所での感染拡大も一定程度あるみたい。高齢者の場合は家庭内とカラオケ店が多いのではという気がします。(私の勝手な推測です)
 
 では病院や高齢者施設での感染対策をどうすべきなのか?すでにこれらの施設は日々細心の注意を払って感染対策をしている筈。にもかかわらずクラスター発生という記事が後を絶ちません。

 原因は現場の実態を想像すれば明らか。食事や入浴の補助、認知症がらみの患者への対応ということを考えれば、いくら対策をとっても、感染を防ぐことは難しそうです。
 
 ではどうすればよいのか?ここの対策が見えてきません。結局対策というか、自粛要請を出しやすい飲食店が対象にならざるを得ないのかも。

 しかし今のままでは間違いなくリバウンドが起こりそう。そこに変異株が絡んできましたから、もはや一刻の猶予もならないという切迫性も感じます。



リバウンドは始まっている?


新型コロナ(2)


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