頸動脈狭窄の自覚症状

2021.6.25

 頸動脈の狭窄は恐ろしいですね。原因は動脈硬化が進行し血管そのものが弾力性が失われ、そこに高血圧が加わると、その圧力で血管内壁の一部が損傷。

 それを修復するために血小板が集まっているうちに、内壁そのものが厚みを増し、さらにその部分に血管内を流れているコレステロール等が付着して、固化。

 そういった状態のものをプラークと呼ぶようですが、怖いのは、狭窄が始まっても、当の本人はそれにほとんど気づかないこと。狭窄が8割9割になり、脳への血流そのもが阻害されるようになって初めて、症状が現れるみたいです。

 また症状そのものは、血流阻害を体が感知し、それを解消するために血圧上昇。それによってプラークの一部が剥がれ落ちて症状解消となるみたいで、なんか不調を感じたとしても、数時間で解消することが多いようです。

 ただ血圧上昇によってもプラークが剥がれ落ちない状態になると、脳への血流がその部分でストップ。こうなると事態は深刻。

 また血圧上昇によってプラークが剥がれ落ちたとしても、その剥がれ落ちたプラークがその先の脳内の毛細血管に流れ込んで血流を詰まらせるということもあるようで、医師はそちらの方を気にしているようでした。

 要するに脳卒中の原因になるということで、実際私は自分自身の脳のMRI画像も見せてもらいましたが、医師は一部を指さして、「このあたりが隠れ脳梗塞になっている可能性があります」とのことでした。

 つまりすでにプラークの一部が剥がれ落ちて、すでに脳内の毛細血管を詰まらせている場所があるというもので、放置すれば徐々にそういった領域が増え、いずれ運動神経や認知機能にも影響を与える可能性があるということです。

 その意味では、今全く症状がない人でも、機会があれば一度脳のMRI検査や、頸動脈の超音波検査を受けておいた方が良い気もします。

 その結果、もし軽い狭窄が見つかったら、手術ではなく薬物療法で対処できるはずです。


 ちなみに私の場合は突然の血圧上昇が狭窄発見のきっかけになりましたが、それ以前から眼の視野の不調や体のふらつきが以前より増したような気がしていました。


 ただいずれも数時間で解消していましたので、それが頸動脈狭窄によるものだという認識はあまりなかったように思います。



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