2021.7.29
今日は更新しないつもりだったのですが、昨晩夕方以降に報道された東京や全国の新規感染者数が予想以上に大きく増加しましたので、更新することにしました。
報道によれば東京都の新規感染者数は3177名で、まさか3000名を越すことはないだろうと思っていたので、衝撃的でした。また全国の新規感染者数は9579名となり、1万名まであとわずか。
テレビのニュースでは4連休中にPCR検査数が減ったため、連休後にそのしわ寄せが生じたという意見を表明する人もいましたが、まあそういった影響も少しはあるのかもしれません。
てなわけで改めてまず東京都の新規感染者数のグラフを見ると、昨日は来週のピークは5000名前後書きましたが、5500名前後になりそうな気もします。
また全国の感染者数も予想を大きく超えているので、その傾向を素直に来週に延長すると、昨日は12000名前後と書きましたが、グラフを見る限り15000名前後になるような気もします。
そういった数値を客観的に評価する人が増えれば、自動的に外出する人は少し減るような気もしますが、事態はかなり深刻。そもそも新規感染者数というのは10日〜2週間前に感染してしまった人の数ですから、今日新たに感染してしまう人はこれよりはるかに多くなるはず。
つまり人混みにいるだけで感染してしまう可能性がさらに高くなり、今は最悪の状況を迎えつつあるということです。ただ幸いなことに、一時期より重症化する人の率は少しですが減っているみたい。
とはいえ率が減っても母数が増えれば重症化する人の人数は増えるはず。その結果医療体制が逼迫。すでに一部の病院では、一般の医療や手術の日程に影響も出ているみたいです。
こんな状況の中、菅総理は「人流も減っているし、（オリンピック中止の選択肢はと聞かれたのに対して）それはない」と答えたようで、オリンピック実施にとらわれているんだなという姿が鮮明。
特に感染者数が激増しているのに「人流が減っているから」という答弁は信じられません。具体的にどの程度減っているのかという数値は示されていませんし、どの程度減れば感染者数が減るのかという展望もなし。
オリンピックを継続するために、なんとか言い訳をひねり出したように見えます。まあその姿勢は一貫していますから、それを評価する人も一定数いるのかもしれませんが、私には国民の健康を犠牲にしてオリンピック実施だけにこだわっているように見えます。
さて来週はどうなるのか？都内の感染者数が万が一1万名を越えるような事態になっても、安全安心と言えるのか？高齢の国会議員の皆さんはすでに２回のワクチン接種を受けて自分は感染しないと安心しているのか？
なんか庶民の気持ちに寄り添っていない冷たい政権だなと感じます。